孤独は時に奇跡を呼ぶ【d!】

調べ ページ31

Side rb




rb「カメラはа-3……魔力メーターの記録も振り切れとるし、間違いない」



いつもの仕事をする傍ら、あの夜の記録を漁ること1ヶ月。やっと見つけることができた。マジで長かった、ほんとに。


強い光と共に現れる彼女。振り切れる魔力メーターの周波は隣国……ラウデ国の特徴を示し取るから間違いなしやな。


えーっと、今ここの近くにおるのは……ゾムか。



rb ‘こちらロボロ。ゾム、聞こえるか？’


zm ‘おん、どしたん？’


rb ‘いまあんさんらがおるところが丁度Aが召喚された地点ってことがわかってん。なんかないか？’



雪の下とか、と付け加えるとゾムからは探してみる、という言葉を最後にインカムが切れた。


これでなんか分かるとええんやけどな…………









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一方その頃 Side em




em「Aさん、今日は絵本を一人で読んでみましょうか」


『うん、よむ』



笑顔と返事。まだしんぺいさんのいう年齢のようには決して見えませんが、頑張ろうとする姿勢は素晴らしい。


わからないところがあれば言ってくださいね、と声をかけましたが既に真剣な顔をして読み始めてました。初めて顔を合わせた頃よりも表情が豊かになってます。


さて、私は未だ調べ終わらないラウデの祭事についての資料を探さなくては。


同盟国各所の良くしてもらっている方々から研究の為、という名目で送ってもらった資料もおそらく今日で整理がつきます。


Aさんの授業と同時進行だった為時間はかかりましたが、彼の国も特に目立った動きはないので、まぁ良しとしましょう。

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