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【王耀】きょうだいごっこ。(ほのぼの) ページ11

今から何千年も前の話。
とある東洋の国家は中国という国家を手本に自国を発展させてきた。

哥哥(にいさん)、お久しぶりですね。」
「Aあるか…よく来たあるな!」
「哥哥」と耀を慕う少女はその国の化身的な何かだった。

「上司からのお見上げです。久々に哥哥の家の料理が食べたくなりました。いい場所に案内してくださいまし。」
「そんな事言わなくても、なにか作るあるよ!丁度夕飯時ある!」
ルンルン気分で食卓に向かう耀を前に、Aは微笑んでいた。
耀の作る料理は近くの国を周っている彼女でも美味しいと感じる程の味だ。
本格的なこの料理をもらえると言うことは、耀が自分を大切に思っている。
少しの優越感。

**
「哥哥、もうお腹いっぱいです…」
「あいやー、昔からお前は小食あるな。」
「貴方が食べるだけなのでは…」と呟くA。
このように一見見ればなごむような場面。耀もAを妹のように思っている。
しかし、Aはそうでもなかった。

「(本当に、馬鹿な人。)」
耀が食器を片付けている間に、彼女はそう思った。
所詮、外交上の関係でしかなかった。
「哥哥」なんて形式上の呼び方でしかなかったし、こうやって料理を振舞ってもらうのも政治的な狙いがあるからだ。
この平和な国の寝首を掻くのが国としてのAの最終目標。
そして自分が亜細亜の一番になろうと考えていた。

「あ、思い出したある。」
そう言い、持ってきたのは小さな白く冷たい菓子だった。
「これはなんです?」と聞くと、自信満々に「冰激淋(アイスクリーム)ある!」と答える耀。

「さっき、浮かない顔をしてたあるから今はやりの菓子ある!元気でるあるよ!」
「浮かない…かお?」
そんな顔してただろうか。
そう思い、Aは冰激淋に口をつける。

「おいしいですね、哥哥」

もう少し、彼と兄妹ごっこをしていてもいいのかもしれない。
こういった気遣いが、彼のずるいところなんだから。

【フェリシアーノ】画家と青年(シリアス)→←【アルフレッド】開国ぜったい阻止するマン(ギャグ)



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ミファ(プロフ) - エリジャさん» ありがとうございます! (2017年4月25日 21時) (レス) id: 9307a90a97 (このIDを非表示/違反報告)
エリジャ(プロフ) - ミファさん、こんにちは。イベント参加ありがとうございます!!読ませていただきましたが…ぶ、文才が凄すぎる………すごく上手いですね!!これからも頑張ってください!応援しています!! (2017年4月25日 21時) (レス) id: 3c22eecada (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ミファ | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2017年4月1日 18時

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