Shout The Love 39 ページ40
コツコツと廊下を2人で歩く。
壁も天井もほとんど崩落していて、足場は多いわけでもない。
一体何の目的があるというんだ。
「テメェ、死ぬんじゃねぇぞ。」
「あんたとナオを残して死んだら、未練がありまくり。死ぬわけないでしょ。」
勝己とナオだけの生活。
それはそれで大変そうな気がする。
何より、ケンカが絶えなさそう。
とりあえず、全てにおいて心配なわけだ。
「だろうな。」
「こんな状況で何笑ってるのよ、もう。」
苦笑しかできない。
こんな状況自体初めてだ。
こんなに緊迫した状況は、特に。
もしかしたら死ぬかもしれない。
この光景がそう語っている。
死者も出るかもしれないし、その中に私もいるかもしれない。
今はそんな状況だ。
「でも今は死ねない。死んだとしても死に切れない。
「俺もだ。」
なんて会話をしていたのに。
一瞬だけ空気を切る音がする。
「っっ！！！」
そのあとに、私の腕に走った、鈍痛。
「A！！！」
何が起きたかなんて、勝己の声を聞けばわかる。
それでも腕を見なきゃならない。
「あり？？」
右腕に触手が刺さってる。
ただ刺さってるだけじゃなく、貫通していた。
血がドクドクと流れ出している。
真紅の、とても鮮やかな血が。
「あはははははは！！！！」
笑い声がした、後ろを振り返るとさっきのパンチパーマ。
まさか、生きてたっていうの！？
「あ、んた！！！」
「なに？油断したあんたが悪いんでしょ？私の''個性''は''触手''。自由自在だ。」
なるほど。
だからって調子のんじゃねぇよ。
「あっそうだから何？」
「はぁ！？」
「あんた私の''個性''知らないの？」
黙っているところを見ると、知らないみたいだ。
「''水操作''。体内の水分、大気中の水分、この世界における全ての水分は私のもの。」
横にいる勝己に『先に行け』と合図をする。
勝己は当然ためらったが、私が精一杯睨みつけると、その意を汲んだのか動き出す。
もちろん、勝己が走り出した直後にその方向へ水膜を張る。
「じゃあ、始めましょうか？」
一瞬だけ肩が震えたのが見えた。
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- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
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@！ - すごい面白いです！受験生なんですけど息抜きとしてみさせてもらっています。違うかもしれませんが、3話の言い訳がないは、いいわけがないではないでしょうか。まだ最後まで読めていませんが先が楽しみです！ (2021年5月11日 18時) (
レス) id: b6d2dcf77b (このIDを非表示/違反報告)
柊ミツバ(プロフ) - りこさん» ありがとうございます(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o))) (2018年10月28日 23時) (レス) id: 4f120bd79c (このIDを非表示/違反報告)
柊ミツバ(プロフ) - 三日月さん» わざわざ、ご指摘ありがとうございます！''ばば''ってなんだ、って読み返して思いました。受験生なのでハイペースな更新はできませんが、これからもよろしくお願いします！ (2018年10月26日 23時) (レス) id: 4f120bd79c (このIDを非表示/違反報告)
りこ(プロフ) - 柊ミツバさん» 嬉しいです笑←これからも更新頑張ってください！応援しています！！ (2018年10月26日 18時) (レス) id: 742b81877c (このIDを非表示/違反報告)
三日月 - ミツバさん、32話のぱぱがばばになっているところがありますよ！それと、この作品とっても大好きです！更新頑張ってください！ (2018年10月26日 18時) (レス) id: bace6226a6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柊ミツバ | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/mitsuba0708/
作成日時：2018年9月23日 14時
