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「そうかよ」
勝己はそういうと、私の頭に手を置いた。殴られると思ったが優しく撫でられ、驚いて彼を見る。
「怒って……ないの？」
勝手に寝てしまった自分に対して怒っているのではないかと思った。
しかし、それは私の勘違いだったらしい。
「怒ってねぇわアホ」
目を丸くしたと思ったら、そう言って私の額にデコピンをかました。
顔をジーッと見られ、昨日のこととさっきのことの両方を思い出す。
顔がじわじわとまた熱くなる感じがして、すぐに下を向いた。
「……あ？」
勝己がふ抜けた声を出す。急に私が下を向いてしまったせいだろう。
心配をしてくれたのか、「具合悪いんか？」と顔を見ようとして、距離が近くなる。
慌てて私は離れて、「だだだ大丈夫だよ？」と噛みまくりながら顔を上げた。
勝己が眉間に皺を寄せる。
「A、今日可笑しくねぇか？」
距離が近過ぎたせいか、あまり意識していなかったはずの幼馴染みが二人に見える。
……あれ？ 二人に見える？
私は、今になって体が重く、頭がクラクラしていることに気がついた。
立ち上がろうとしたけど、膝に力が入らずに前に倒れようとする。
それを、勝己が受け止め、体を地面にぶつけることはなかった。
「……熱出てんじゃねぇか？」
肩を抱き締められた状態で、勝己が私の額に自分の額を合わせる。
さっきまであんなにドキドキをしていたのに、今は頭の方がクラクラとしていて何も考えられない。
「ごめ……、かつき」
頭がボーッとし過ぎて、意識が遠のいていく。
私は勝己の肩に顔を埋めた。体重も一緒にかけてしまい、勝己が少しだけよろめく。
熱だなんて何年ぶりだろう。常に健康体であった私には、風邪を引いたことがあまりなかったし。それか、そもそも気づいてすらいなかった。
なのに、なんでこんなタイミングで熱なんか……。
「部屋連れてってやるから、担ぐぞ」
そう言って、私を俵担ぎで私を運んだ。
意識が朦朧として、とうとう目を閉じてしまう。
ただひたすらに体が重くて、時々麻痺するような感覚がしていたことだけは、次に目が覚めた時も覚えていた。
終わり
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カリン(プロフ) - 続きがめっちゃ気になるー！作者さんどうか、続きを書いてください！ (2018年12月16日 23時) (
レス) id: 5f6ae5c170 (このIDを非表示/違反報告)
琴音 - 何度もすいません 下記間違いがありまして…すいません 正しくはHermiaさんです。 名前間違いなんて…((((((((((殴 本当にすいません(三回目) (2018年8月20日 1時) (レス) id: 5ea2581f57 (このIDを非表示/違反報告)
琴音 - 幸さん本当それなです。 いやぁーかっちゃんのかっこよさ&優しさにもう心臓がもたへん/////// Herimaさん更新頑張って下さい。 (2018年8月20日 1時) (レス) id: 5ea2581f57 (このIDを非表示/違反報告)
幸 - 初コメ失礼します。いや〜、主人公は良い症状持ってるな←変わってほしい((殴 冗談はさておき、とってもかっちゃんがかわいくてしょうがないです!!これからも更新楽しみに待っています！ (2018年8月19日 22時) (レス) id: 1f72a45fdd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Hermia x他1人 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/kakuumusou1/
作成日時：2018年8月15日 21時
