【UNDERTALEAU】破壊者に恋は難しい？

戻ってきた【夢主side】 ページ12

「Aっ！」

「ｳﾞｯ……」

私は誰かに名前を呼ばれる声で目が覚めた。

「A、大丈夫か？」

まだぼんやりした意識の中、問いかけに答える。

「ん…ここは………私は大丈夫です…」

そして、少しはっきりしてきた意識で、質問者をまじまじと見る。

「ってエラー!?」

質問者がエラーだとわかり、私は安心した。

「そうだぞ、まあ、Aが無事で良かった…」

そうエラーが言った次の瞬間、エラーがこちらに倒れてきた。

「わわっ…!!」

とっさに私はエラーを受け止める。

「エ、エラー…///」

「あー…エラー先輩、一応接触恐怖症なんですけど……寝てるから大丈夫なのか」

声をかけられてから、私はもう一人…いや、骨の訪問者が居たことに気づいた。彼の言うとおり、エラーは寝てしまっていた。

「そ、そうだったんだ……」

エラー…接触恐怖症なのか…。それほど意外でもない。

「あ、俺はクロスです」

クロスと名乗った彼は、白黒の服を来ていて、胸元にある金色のハートのロケットは一際目立っていた。

「私はAです」

「Aさんですね！よろしくお願いします！」

クロスさんの元気な挨拶に私は和んでしまった。

クロスさんは敵じゃなさそう…？

「あ、そんなに警戒しなくて大丈夫ですよ…？」

私の様子を見たクロスさんがそう焦りながら言う。

そのセリフ、どっかで聞いたことがある気がする…。
だが、思い出そうとすると記憶に靄(もや)がかかったように思い出せない。

「…」

クロスさんの言葉に、なんと返したらいいかわからず私は何も返せなかった。

「俺は何もしないので…」

「あの、クロスさんは何故ここに？」

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