【UNDERTALEAU】破壊者に恋は難しい？

再開【エラーside】 ページ11

Aが消えてから、俺はアンチボイドを隅々まで捜索した。
だが、Aは見つからなかった。

俺が居ない間に何があったんだ…。

そんな時、俺の脳裏にとある考えがよぎる。

もし、Aが別のAUに居たら？

そうでもしたら、探すのはかなり大変になる。
AUの様子を全て見ることが出来れば…。

そうか！AU全体を見れればいいのか！

俺の中で、とある結論に結び付いた。

インクだ。

そうと決まれば、インクの所に行かなくては。

俺は、インクの居る落書きの間に続くポータルを出した。

その時だった。

「お邪魔します。さっきぶりですね」

「うおっ!?なんだ、クロスか…」

突然のクロスの訪問に、俺は驚いてしまった。

「何しにきたんだよ」

クロスが俺の所に来るなんて珍しい、などと考えながら俺はそう聞く。

「ちょっと色々ありまして…」

「色々？」

「詳しくはあっちで語らせてください」

「あっち？どこだよ」

早くAを探しに行きたいという気持ちからか、それともAを心配する焦りからか、俺はイラついてしまった。

「と、とりあえず！連れていきたい所があって………強引ですけど…行きますよ！」

クロスはそう言うと、俺が言い返す間もなくショートカットした。

「到着です」

「ここって…」

見渡すと、ここは落書きの間だと言うことがわかった。

そして、そこには───

「Aっ!?」

「ｳﾞｯ……」

どうやらAは先程まで気絶していたようだ。

「A、大丈夫か？」

「ん…ここは………私は大丈夫です…。ってエラー!?」

「そうだぞ、まあ、Aが無事で良かった…」

Aに会えた瞬間、今まで耐えてきたものが込み上げるような感覚に陥った。

安堵感と捜索の時の疲労で、俺はその場に膝から崩れ落ちてしまった。

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