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私が泣き止むまで何も言わずにただ抱きしめてくれた千冬くんに感謝を伝えて、再びお墓へと歩き出した
千「ここの墓?」
その問いに少し時間を開けて答える
『うん、多分。ここで合っていると思う。』
以前ちらっと祖母に場所を聞いただけだったためあまり確信は無かったけれど、住職さんに尋ねるとどうやらここで合っていたらしい
愛川家之墓
そう掘られている墓石の前に立つ
ここにみんな、居るんだね
『来るの、遅くてごめんなさい。』
やっと絞り出した声は思いのほか小さくて掠れていて
『色々、あったんだ。本当に、たくさん...』
守ってもらってばかりでごめんなさい
それに気付きもしなかった愚かな子どもでごめんなさい
全部無かったことにしようとしてごめんなさい
言いたいことがたくさんあったはずなのに、言葉にすることが出来なかった
千「俺、松野千冬って言います。」
隣で手を合わせていた千冬くんが急に話し始めた
千「Aさんの事が好きです。今までの辛かったこと全部忘れるくらい、たくさん幸せにします。」
言い終わると墓石に向かって深く深く頭を下げた
『...プロポーズみたいじゃない。』
なんだか恥ずかしくて、でもとても嬉しくて
それを隠すように茶化してみたけれど、頭を上げて私を見た千冬くんの顔はとても真剣で
千「俺は一生お前を守って、幸せにするって誓うよ。」
千「だから、もう怖がらなくていいよ。」
そう言った千冬くんの笑顔が眩しくて
私の中の不安とか、恐怖とか、そういうのが全部一瞬で消え去っていく気がした
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まろん(プロフ) - にゃあさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます...!続きを書く予定は無かったのですが、今書いている作品が書き終わってから検討したいと思います! (2021年9月20日 13時) (レス) id: c1fd68942b (このIDを非表示/違反報告)
にゃあ(プロフ) - この続きがよみたいです!!まってます!! (2021年9月20日 4時) (レス) id: 4438afae7c (このIDを非表示/違反報告)
まろん(プロフ) - 月虹さん» ありがとうございます!わわ、そんな勿体ないお言葉をいただけて光栄です...! (2021年9月15日 22時) (レス) id: c1fd68942b (このIDを非表示/違反報告)
月虹(プロフ) - 完結おめでとうございます‥!とても引き込まれるお話でした‥! (2021年9月15日 21時) (レス) id: 2f1b7d1c60 (このIDを非表示/違反報告)
まろん(プロフ) - クロスさん» コメントありがとうございます...!楽しんでいただけて何よりです!こちらこそ最後までお付き合い頂きありがとうございました! (2021年9月15日 21時) (レス) id: c1fd68942b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まろん | 作成日時:2021年9月13日 0時