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もうどれだけの時間が経ったのだろうか。痛みで身体は動きそうにないし、頭もぼうっとしている
少しでも気を抜いたら意識を手放してしまいそうだ
いくら粗略に扱っても声も出さず泣くこともしない私に何を思ったのか、暫くすると男たちは一度部屋を出て行った
着ているパーカーから微かに、ずっと心の中で助けを求め続けた人の香りがした
千冬くんの服、着ていてよかった
“安心するから。それに、”
“それに、守ってもらえてる気が、して。”
少し前にエマに言った言葉が浮かぶ
千冬くんに守って貰えたから、私、泣かずに耐えられたよ
あの人たちに負けなかった。逃げなかった
冷たい床の上で縮こまりながら痛みに耐えていると、部屋から出ていった男たちが戻ってきた
半「お前、そろそろ心折れたァ?」
この場に不釣り合いな程の笑顔で笑いかけてくる
『折れる訳ないでしょう。馬鹿にしないで。私にこんな事しても無駄ってことも分からないの?』
半「ばはっ♡無駄じゃないんだなぁ、それが。今からそれを証明してやるよ。」
その言葉を聞いてすぐ後頭部に衝撃を受け、私の意識はそこで途絶えた
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まろん(プロフ) - にゃあさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます...!続きを書く予定は無かったのですが、今書いている作品が書き終わってから検討したいと思います! (2021年9月20日 13時) (レス) id: c1fd68942b (このIDを非表示/違反報告)
にゃあ(プロフ) - この続きがよみたいです!!まってます!! (2021年9月20日 4時) (レス) id: 4438afae7c (このIDを非表示/違反報告)
まろん(プロフ) - 月虹さん» ありがとうございます!わわ、そんな勿体ないお言葉をいただけて光栄です...! (2021年9月15日 22時) (レス) id: c1fd68942b (このIDを非表示/違反報告)
月虹(プロフ) - 完結おめでとうございます‥!とても引き込まれるお話でした‥! (2021年9月15日 21時) (レス) id: 2f1b7d1c60 (このIDを非表示/違反報告)
まろん(プロフ) - クロスさん» コメントありがとうございます...!楽しんでいただけて何よりです!こちらこそ最後までお付き合い頂きありがとうございました! (2021年9月15日 21時) (レス) id: c1fd68942b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まろん | 作成日時:2021年9月13日 0時