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「初めまして、佐野Aと言います」
黒板にフルネームを書いて自己紹介をする。
「可愛い」と声が聞こえてくる中、ニコニコと笑顔を浮かべた。教室をとりあえず一周見渡せば、廊下側にいる二人だけ皆とは違う反応をしていた。
黒髪の切れ目の男の子、そして火傷がある綺麗な顔の金髪男の子。切れ目の方は何故か泣きそうになり、金髪の方は心なしかその男の子を心配そうに見ている。
私の席は窓側の一番後ろだった。
教科書がまだ揃っていないから隣の男の子に必殺スマイルを使い見せてもらう。
その日一日で何人か友達ができた。外面バンザイだ。
終業のチャイムが鳴り、急いで帰る支度をする。今日はこの後万次郎と一緒にたい焼き屋巡りをしなければならない。この前バイクに乗せてもらったお礼にたい焼き奢れと言われているから。
「おい、お前」
「え？」
下駄箱に靴を入れていれば声をかけられた振り向く。
自己紹介の時、反応が皆とは違ったあの二人だ。
「何ですか？」
にこりと笑うと、二人は固まった。
なんなんだと思いながら「用がないなら帰ってもいいですか？」と予定があることを伝えてローファーに足を通す。
そうすれば、手首を掴まれた。金髪の方に。
直近で見ると綺麗な顔しているな、どこかで見たことがある……なんて思っていれば「……赤音、」と彼がボソリと呟く。
「……赤音？」
「あ、いや」
彼らは終始無言だった。他の人たちに何だ何だと怪訝そうに見られる。いや、だって彼ら見るからに不良だもん。
万次郎やトーマンの不良たちに慣れているとはいえ、私の残り高校生ライフが台無しになっては困る。この学校で彼氏を作るんだよ私は。
「変なこと聞くけど、お前俺の遠い親戚だったりする？」
「はい？」
そんなナンパのセリフ聞いたことがない。
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ちえ - 私の最推しのイヌココが出た時はギャーギャー叫ばすにはいられませんでした (2021年11月2日 18時) (
レス) id: 0560ab194e (このIDを非表示/違反報告)
ATR214YS(プロフ) - 更新ありがとうございます！！！あああもう好きっっ (2021年10月12日 23時) (レス) @page37 id: 5cda5f5352 (このIDを非表示/違反報告)
チョコプリン(プロフ) - 更新ありがとうございますぅぅやばいです！ようやくデレ九井くん登場でドキドキが止まらないのともう場地さぁぁぁんって気持ちで溢れて続きが気になりすぎます！！！、 (2021年10月12日 22時) (レス) @page37 id: e53e09d499 (このIDを非表示/違反報告)
ATR214YS(プロフ) - 場地さんんん切ねぇ😭更新お疲れ様です！ (2021年10月9日 22時) (レス) @page27 id: 5cda5f5352 (このIDを非表示/違反報告)
ATR214YS(プロフ) - うわぁめちゃくちゃ続き気になるっ更新お疲れ様です！ (2021年10月9日 17時) (レス) @page25 id: 5cda5f5352 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：美桜
| 作成日時：2021年10月3日 14時
