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*
「そんな恥ずかしがることないのに………ひっく」
「悪かったからもう泣くなァ」
「泣いてません。嘘泣きです」
「殺すぞてめぇ……」
Aの頭の上にできたコブを触れば、手を弾かれる。てめぇが煩くて作ったもんだ。俺は何一つ悪くない。
風呂上りに前髪から滴る水気に嫌気がさし、すべての前髪を上げる。そうすれば「うおおおお！！」とAが両手で顔を覆い、指と指の間から俺を眺め出す。
「そそその姿は破廉恥です！助平！」
「何言ってんだてめぇ」
「アレです。普段前髪下ろしている人があげるとかっこよく見えるやつです」
「馬鹿かァ」
大人しく茶を煎れてくれるAに、礼を言い二人で茶を飲む。浴衣姿のAを目に写し、視線を下に落とす。
コイツはいつになったらわかるんだろうなァ。布切れ一枚に包まった惚れたお前を直視できねぇのぐらいそろそろわかって欲しい。俺は男だ。惚れた女のそんな姿見てしまえば抑えられない感情だって湧いてくる。
いつのまにかウトウトと波を打ち始めたAのそばに行き、倒れる寸前に抱き抱え布団に入れてやる。電気を消し、その隣に入る。髪で顔がよく見えねぇAの髪を除けてやり、頬を撫でる。
「俺も存外、お前に甘いなァ」
目を閉じ、眠りにつく。
きっと今夜もまた数回起こされるだろう。なんて言ったってコイツは寝相が悪すぎるのだから。
.
それから2時間後の深夜。
不意に目を覚まし、横を見る。Aはいつのまにか俺とは反対の方を向いていて、やはり布団を蹴っていた。……ったくよォと零しつつ、布団をかけてやろうとすればAが寝返りを打つ。
こちらに寝返ったAの浴衣がはだけ、決して大きくはないがその柔らかそうな肌が顔を出す。目をこれでもかってぐらい開いちまう。
今にも見えそうなはだけ方に、何かが切れる。起き上がり、Aの上に覆い被さり、その形のいい唇に自身のを近づける。
だが、寸前で止め、はだけた浴衣を整えてやると布団をかけて自分も再び眠りについた。
「(……………危ねェ)」
.
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「(ーーーな、なに今の……)」
息遣いの近さに思わず目を覚ました風花少女であった。
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haruna242(プロフ) - 完結おめでとうございます！！毎日楽しませてもらいました！現パロの方にも続いてくれてとても嬉しいです！この作品とても大好きでした！これからも作品を頑張って更新していってください！全部見たいと思います！w (2020年3月11日 1時) (
レス) id: 82e23a9053 (このIDを非表示/違反報告)
菊 - 完結おめでとうございます！最初から見させて頂きました！もう実弥推しがこの作品で爆発しちゃいましたっ☆（？）この作品を知らない人はぜひ見て欲しい…！！続編更新頑張ってください！待ってます。そして、お疲れ様でした！ (2020年3月7日 18時) (レス) id: c37bfaaa1c (このIDを非表示/違反報告)
りついち - 師弟エンドも恋仲エンドも素晴らしかったです。完結おめでとうございます。お疲れ様でした。続編も読ませて頂きます!! (2020年3月7日 17時) (レス) id: 9c40eb9251 (このIDを非表示/違反報告)
ゆらぎ(プロフ) - すっごいキュンキュンしました！完結おめでとうございます！！！ (2020年3月7日 2時) (レス) id: 0f4d6815a6 (このIDを非表示/違反報告)
ありんちゅ(プロフ) - はじめまして、完結おめでとうございます、そしていつもときめきをありがとう。いつも心の栄養にさせてもらってます！これからも楽しみに待ちますので頑張って下さい！ありがとうございました。 (2020年3月7日 0時) (レス) id: db8c3d4d7f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：美桜
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/ririsa10713/
作成日時：2020年2月21日 18時
