検索窓
今日:29 hit、昨日:23 hit、合計:751,310 hit

363 ページ25

*



ある日、任務から帰ってくればAも任務に出かけていたのか屋敷は間抜けの空だった。汗と血の匂いに湯浴みをし、茶を沸かして居間でゆっくりと過ごす。


ここ数日、Aに会っていない。というのもタイミングが悪すぎて互いに屋敷を留守にしているからだ。……足りねェなァとぼやきながら茶を口に含む。


たった数日触れねぇだけでこんなにもなるのか。俺も良い意味で落ちぶれたもんだ。

さっさと帰ってきやがれ馬鹿女。



「ただいま帰りましたー!」



ドタバタと廊下を走ってきたAが顔を出す。久方ぶりのソイツの笑顔に、任務での疲れは吹き飛ぶ。


「師範!」と笑顔を向けるソイツを手招きする。

腰を上げて立ち上がり、こっちにやってくるAの頭を抱き寄せる。ギュッと胸に収めていれば、「あ、あの師範?」と戸惑っているのか小さな声で言う。



「…………二人の時は名前で呼べって言ってんだろォ。少し、このままでいさせろ」



胸から解放させ、面を拝む。

接吻の一つでもしてやろうかと、後頭部に手を回しゆっくりと顔を近づければ、Aが咄嗟に口の前に手を持ってきた。



「………………あの、二人、じゃないです」

「ーーーは?」

「お、お客さん来てます……」



顔を真っ赤にさせているAに、Aの背後にある襖をチラリと伺う。そこには宇髄が立っていた。俺ら、いや俺を見てニタリと笑う面。



「いやァ〜、俺派手に空気だったなァ!派手にいいもん見れたぜ!」

「………………」

「不死川!お前、派手にAに惚れてることがわかったわ。接吻の続きは俺が帰ってからにしろ!」

「あ"ァ"!!今の全部忘れろォ!!!」



.

364→←362



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (712 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
3567人がお気に入り
設定タグ:鬼滅の刃 , 風柱 , 不死川実弥   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

haruna242(プロフ) - 完結おめでとうございます!!毎日楽しませてもらいました!現パロの方にも続いてくれてとても嬉しいです!この作品とても大好きでした!これからも作品を頑張って更新していってください!全部見たいと思います!w (2020年3月11日 1時) (レス) id: 82e23a9053 (このIDを非表示/違反報告)
- 完結おめでとうございます!最初から見させて頂きました!もう実弥推しがこの作品で爆発しちゃいましたっ☆(?)この作品を知らない人はぜひ見て欲しい…!!続編更新頑張ってください!待ってます。そして、お疲れ様でした! (2020年3月7日 18時) (レス) id: c37bfaaa1c (このIDを非表示/違反報告)
りついち - 師弟エンドも恋仲エンドも素晴らしかったです。完結おめでとうございます。お疲れ様でした。続編も読ませて頂きます!! (2020年3月7日 17時) (レス) id: 9c40eb9251 (このIDを非表示/違反報告)
ゆらぎ(プロフ) - すっごいキュンキュンしました!完結おめでとうございます!!! (2020年3月7日 2時) (レス) id: 0f4d6815a6 (このIDを非表示/違反報告)
ありんちゅ(プロフ) - はじめまして、完結おめでとうございます、そしていつもときめきをありがとう。いつも心の栄養にさせてもらってます!これからも楽しみに待ちますので頑張って下さい!ありがとうございました。 (2020年3月7日 0時) (レス) id: db8c3d4d7f (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:美桜 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/ririsa10713/  
作成日時:2020年2月21日 18時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。