俺の継子が可愛い件について【不死川実弥】

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ある日、師範が任務に出かけ一人で屋敷にいた。

帰ってきたら師範が浅草に行こうとお誘いをしてくれて私はその場を飛び跳ね回っていた。屋敷の玄関先を箒で掃除しながら、「キャーっ！」と一人変な妄想をしていた。



「ーーーいた！」

「………へ？」



誰もいないと思っていた玄関先で一人妄想を膨らませていた私の耳に聞こえてきた声。振り返ればそこにはいつぞやかの私のお見合い相手ーーーそうあの男、雪夜さんがいた。


彼からはよく恋文が届いていた。

鬼と遭遇した時に私が助けてからなぜかすごい気に入られ求婚までされていた。忘れかけていたのに、あの時のことを思い出す。彼もなかなかに可笑しな奴だ。


私みたいな女を好むなんて。



「どうしてここが？」

「風花さんに聞いてやってきたんです。会いにいかなければAさん、僕にあってくれないじゃないか！」

「いや、会いたくないから会わないだけなんですけど」

「どうしてだ！僕はこんなのも君のことを好いているのに！」



いや、貴方最初、刀を持つ女なんてはしたないとか言ってましたよね。どうしてもこうも君のこと好きになんてならない。


あぁ、この場で「私には私のことを愛してやまない素敵な彼ピッピがらいるのです」と言いたい。言いたくてムズムズする！！



「結婚してください」

「無理ですね」

「どうしてだ！」

「どうもこうも私好きな人出来ましたし！！」



まるで善逸くんみたいだ。
初めて会った時求婚されたことを思い出す。


ポロッと好きな人ができた発言をしてしまった私は、そのまま話を流そうとしたが雪夜さんはそうさせなかった。



「誰だ！ソイツを見るまで僕は帰らない！！」

「すげぇめんどくせぇ男だな！！」

「今すぐに見せてくれ！！！！」



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