死んだお前を喰べよう【猗窩座】

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*



「猗窩座殿！久しいね」

「………」



ある日の夜


ソイツが顔を出す


大した用もない、
ましてや親しくない俺の肩に
自身の腕を絡めてくる



腕を振り上げて顔を潰すが
すぐに再生する



「猗窩座殿が最近人間の女を
喰わずにその女の屋敷に夜中
出入りしていると噂を聞いた」

「………それがなんだ」

「まさか人間に情でも湧いたか？」





ニヤリ、と目を細めるソイツに
「まさか」と返す




「死に損ないの女の最期を
見届けてから喰うんだ

そういう約束だ」

「ほーう、でもその女、稀血
だと聞いたぜ。早くしないと他の鬼が
喰べに来るんじゃない？」




「………例えば俺、とかね」



ソイツを睨めば、
「猗窩座殿怖い！」と言って
冗談冗談と言い俺の元から去った



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