俺の継子が喧しい件について【不死川実弥】

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「潜入捜査？」



それはある日のこと。

私と善逸くん、そして宇髄さんが呼ばれた。柱プラス一般剣士2名を加えての合同任務。それは遊郭への潜入捜査だった。宇髄さんと善逸くんまた遊郭への任務なのか。この前上弦と戦ったばかりなのにね。


宇髄さんはあの一戦後、柱を退いてはいるけれど経験値から今回だけ引き受けたそうだ。善逸くんが化粧されているのを隣から見る。出来上がった可愛らしい？善子を見て私は吹き出した。



「ぶははははははははは！！！超ぶさいく！なにこれ最高傑作！」



笑い転げていると、すごい形相の善逸くんが「もうやだ！女の子にまでこんなこと言われて！！またこの姿になるなんて！！」とギギギと怒っている。ごめんごめん。こんなにも素敵でかわうぃー女の子になるなんて思わなかったよ。ぐふふ。


宇髄さんも笑ってるじゃん。自分で施してあげててそれはかわいそうだよ。笑っちゃうのも無理はないけど。



「よし、じゃあ次は風花行くか！ド派手に綺麗にしてやんよ」

「ド派手な花魁にしてくださいね！！！さあド派手に行こう！！」

「おうよ！」



「なにこの二人ほんとやだ」



お化粧して、お世話になるお見世の女将さんが用意してくれた品のいい着物に腕を通す。髪の毛を綺麗に結ってもらい、二人のところに戻る。目があった二人に、ふふっと笑った。



「Aちゃん？！！！これはやっぱり結婚だね？！！うん、今すぐ婚姻届け出しに行こう！すっごい綺麗だよ！！惚れ直した！！」

「いや、あの」

「もしも遊郭にいたら俺絶対Aちゃん指名する！いや、買っちゃうね！！」

「うるせぇなァ」



おっと……、今日はお上品に行かなきゃいけないからお口にチャックしよう。


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