俺の継子が喧しい件について【不死川実弥】

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「うわぁ、綺麗だなぁ」



最終選別、藤の花が一年中狂い咲き誇っているというここは初めてきた私でも感動するぐらい綺麗だった。


師範から借りた日輪刀に手をかけ、「大丈夫、きっと」と呟いた。出てきた二人の女の子に、目を輝かせ「君たち可愛いねぇ」とナンパのごとく話しかける。いや本当に可愛いの。お人形さんみたい。



「ここから先は藤の花が咲いておりませんので、鬼たちがたくさんいます。7日間生き抜くことがこの最終選別の合格条件となります」



この選別に行く前、師範が言っていた。最終選別で命を落とす者も多いということ。「絶対ェ死ぬんじゃねぇぞ」と言われたことを思い出す。


私は死なない。私ができる師範へのお礼は生きて帰ること。力だってついているんだ。大丈夫。



「ねぇ、これ落としたよ」

「あ！！ごめんありがとう！！」



師範がくれたお守りを落としていることに気づかずにいれば、私と同じぐらいの女の子が親切に拾ってくれた。始まるまでの間彼女と話しているとすっかりと仲良くなる。


最終選別が始まり、彼女と一緒に行動する。
彼女は、雪の呼吸の使い手らしい。手が冷たいからなるほど！と思ってしまう。雪のように真っ白な珍しい髪色の彼女は、いつも笑っていた。


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