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不死川さんと出会い、一年が経った時、私はあるお願いをした。
「私を鬼狩りの剣士にしてください」
「……………断る」
「えっ。してください!!!」
「断る」
「しろってば!!」
一年一緒に過ごすことにより、彼に大幅というかむしろ図が高くなっていた私はそんか感じで、弟子にしてほしいと頼んでいた。
ここ一年、彼と一緒に過ごすことにより鬼のことに詳しくもなり、不死川さんのお仕事、鬼狩りの剣士という言葉もよくわかってきた。
私の親、兄妹を殺したのは"鬼"であり、それはこの世にまだたくさんいること。私のように親を、兄妹を殺されたものは五万といる。
「…………そこまでしてなんで鬼狩りの剣士になりてぇんだァ」
土下座をしてお願いしていると、顔を上げろと言われそう問われる。私は握っていた拳に力を入れると、「これ以上奪われないためです」と答えた。
「あの時、私はなにもかも奪われました。親や兄妹、幸せを全て。でも、今は貴方に会ってまた大切なものが出来たんです。同じようにそれらを奪われないために力をつけたい、それと私と同じように幸せを奪われないようにあの時不死川さんが助けてくれたように私が次は……!」
ありのままを話すと、不死川さんはハァとため息を零した。おばさんが私をここに置いていく時ある条件を出していたそうだ。
"意味のわからない貴方たちの組織に入れないでほしいこと。女の子としての幸せを奪わないでほしい。
あの子が16歳になったら必ず結婚させる。その時はこちらに返してもらいます。それと、もしもあの子を死なせたら、あの子の母に変わり私が貴方を恨みます"
後半部分を私に打ち明けることは一生ないことだろう。
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「俺の稽古は厳しいぜィ。覚悟してろよ」
「………はい!」
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めい(元れん☆)(プロフ) - はじめまして!ここまで一気に読ませていただきました!とても幸せな気持ちです本当にありがとうございます!私もこのようにすてきな作品を残せるよう頑張ります、これからも応援しています! (2020年10月27日 0時) (レス) id: fb108a381a (このIDを非表示/違反報告)
koyuzuki0627(プロフ) - 夢主ちゃんも不死川さんも可愛いですね〜読みながらしWWWなずWWWWWWがわWWWさんっWWWWWWってなることが多かったです私は恋愛オチが良いです (2020年2月3日 1時) (レス) id: a9af658367 (このIDを非表示/違反報告)
ハミイ(プロフ) - 師弟オチもいいですが、私は恋愛オチの方がいいです!! この小説とても面白いので、いつも更新楽しみにしています!!応援しています!! (2019年12月25日 0時) (レス) id: 8cc530c36f (このIDを非表示/違反報告)
い ち ご ミ ル ク(プロフ) - 師弟もいいですが、やはり恋愛オチの方が私は好きです。これからも頑張ってください! (2019年12月25日 0時) (レス) id: 49aff0a89f (このIDを非表示/違反報告)
あり - いつも楽しみに読ませて貰ってます!師弟オチでお願いします! (2019年12月25日 0時) (レス) id: 5ec8350380 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:美桜 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/ririsa10713/
作成日時:2019年12月8日 18時