俺の継子が可愛くねぇ件について【不死川実弥】

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「ああああああああ、殺される殺されるー！！！」



鬼と対峙した後からの記憶が曖昧だ。

不甲斐なさすぎる。最後に油断して、鬼の血鬼術にかかってしまうなんて。それで一週間も元に戻れなかったらしい。あのくそ鬼、来世で見つけたら殺してやる…！！


それよりもそれよりも！！
小さくなってたなんて師範に殺される。うわぁん、怖いよ。



「心配はいりませんよ。不死川さん、小さなAさんのこととても可愛がってましたよ。私の話を聞かないぐらいには」



笑顔でそういった胡蝶様。

あの師範が胡蝶様の話を聞かずに私を可愛がっていた？！なにそれ。やだそれ。どんな姿だったのかすんごい興味ある。今の私には絶対やってくれなさそうだから、そんな超絶レアな師範見れた胡蝶様は幸運の持ち主。



「それにしても禰豆子ちゃんの血鬼術すごいね」

「鬼にはかなり効く術なんですよ。以前は毒も禰豆子のお陰で無くなって、おそらく人体に影響を与える鬼の術を取り除く力があるんだと」

「へぇ〜、ありがとう禰豆子ちゃん」

「むー」



よしよしと頭を撫でると、彼女は私の胸に顔をすり寄せた。可愛いなぁ。ごめんね、貧相な胸しかないけど。



「あ〜、16歳の私も可愛がってくれないかな〜師範〜」

「十分可愛がられてるじゃないですか」

「そんなことないですよ！朝遅いと布団ひっくり返されて起こされるし、逆に師範の寝起きはすごい悪いから蹴られるし…！！」



「お前は目に入れても痛くねぇぜ」みたいな師範を拝みたい。そう喚いていると、胡蝶様が呆れ交じりのため息を落とした。


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