俺の継子が可愛くねぇ件について【不死川実弥】

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「Aさん！久しぶりだね」

「たんじろー」



ギュッと俺の足に抱きついてきた小さなAさん。蝶屋敷に、任務帰り三人で行くと、小さなAさんが預けられていた。


小さなAさんからは寂しい匂いがする。

しのぶさん曰く、数時間ほど前に不死川さんに預けられた時に泣いていたそうだ。不死川さんへの文句を垂れながら。



「ほーら、よしよし、良い子だAさん」

「ふふふっ」



長男力を発揮し、Aさんを元気付ける。彼女は嬉しそうにする。すると、後ろからヨロヨロとやってきた善逸に又しても威嚇する。



「あ、Aちゃん！」

「……………」

「なんで俺こんなに懐かれないんだろう……」



半ば無視するように、俺にべったりで善逸に笑顔すら見せない彼女にアハハと苦笑いを浮かべた。パカッと箱が開き、禰豆子が転げ落ちてくる。ずっと眠っていたが、起きたのか。両腕を上げて、元気いっぱいだと言わんばかりに可愛い笑顔をむけた。


禰豆子と小さくなったAさんの初対面。

前回の任務でAさんが小さくなっていたのを見ていなかったから驚いている。眉が八の字だ。AさんもAさんでポカンとしていた。



「むー」



禰豆子は笑うとAさんの頭を撫でた。そして、Aさんも、禰豆子の頭を撫で返す。何かが繋がったように、2人手を合わせている。



「遊ぼ」

「むー！」



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