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この山はね、ちょっと特殊なの。
鼻のいい炭治郎くんや耳のいい善逸くんには、私とカナヲちゃんを探すのは難しいかな。フフフ。この山は匂いを消すのにはちょうどいい。
それに、木々の音が優しいんだ。だから悪心を持っていない人ならこの木々の音に紛れることができる。
あ、私心きれいなんだ、ラッキー。
そんでもって、二人とも私たちを探すのに苦戦していたから、私から出て行っちゃった。
炭治郎くんに攻撃を仕掛けて、撒くことに成功。そして善逸くんを見つけて半泣きしている彼にも仕掛けたみた。
「あ〜、師範に黙ってこっそり新しい型考えてるけどまだ無理か〜」
風の呼吸は捌ノ型までしかない。
けれど、新しい型を自分で編み出したく、黙って修行し考えていた。名前が全然思い浮かばないから「木っ端微塵」って適当につけちゃった。まだまだ完成に程遠いから中途半端な技なんだけどね。
「さてと、伊之助くんはーーー」
「ここだ!!猪突猛進!!」
「うおっ」
いや、なんで見つけられたの。
いつのまにか上にいた。いいや、多分もともとそこにいた?どっちでもいい。彼の技を避けながら、「君だけだよ私を見つけられたのは」と褒めてあげる。伊之助くんはホワホワと何やら華を飛ばし「俺をホワホワさせんなァ!!」と再び技を仕掛けた。
「俺はなァ……触感が良いんだよこの強味噌がァ!!」
「それ褒めてあげるけど、懐ガラ空きだよ。ーーー風の呼吸肆ノ型昇上砂塵嵐」
「!!!」
地面に転がる伊之助くんに、ウフフと笑う。起き上がれない様子の彼はブチギレている。私を捕まえられるとでも思っていたのかなぁ、君たち。
私もなかなかに舐められたもんだ。
上の階級舐めんじゃねぇぞ。……って私は柱である師範を舐めまくってた。まあ師範だからいい。
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名無しになりたいフリー好き(プロフ) - 美桜さん» あ、出来ればぎゆさん相手のさねみさんの対応とか…… (2019年11月22日 23時) (レス) id: 58278cc77e (このIDを非表示/違反報告)
名無しになりたいフリー好き(プロフ) - 美桜さん» いつも楽しく読ませていただいております!ななふと申します!いきなりすみません!助けてください!さねみんのキャラが掴めません!書き方のコツとか教えていただけませんか…? (2019年11月22日 23時) (レス) id: 58278cc77e (このIDを非表示/違反報告)
美桜(プロフ) - 霞さん» コメントありがとうございます!素敵と言ってもらえて嬉しいです。こちらこそ体調管理気をつけてください!! (2019年11月21日 21時) (レス) id: d3adf571e3 (このIDを非表示/違反報告)
美桜(プロフ) - 神威さん» コメントありがとうございます!そう言ってもらえて嬉しいです。あまり他作者さんの不死川さん小説読まないので自給自足してます笑更新は平日3話、休日3〜5話目安を目標にやってるんで!ニヤニヤしてもらえて嬉しいです〜! (2019年11月21日 21時) (レス) id: d3adf571e3 (このIDを非表示/違反報告)
霞 - 初コメ失礼します。素敵なお話ですね!すっかり気に入ってしまいました…!これからも楽しみにしてます!寒くなってきたのでお体に気をつけて頑張って下さい! (2019年11月20日 23時) (レス) id: da4e88d22b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:美桜 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/ririsa10713/
作成日時:2019年11月9日 8時