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「実弥〜、いきなり姿消すなよ」

「仕方ねぇだろ。ああいうの苦手なんだからよォ」



突然の結婚式に、参列してくれた可愛い後輩の実弥。こういう場所が苦手なことは知っていたが、ちゃんと来てくれたことが何より嬉しかった。


漸く二階の誰もこないところで見つけた実弥と話していると、「匡近くん!実弥さん!」とAがやってくる。やはり、俺のいとこはとてつもなく可愛い。


それにしても、Aが男にこんなに興味を持つなんて初めてだった。四年ぶりに会ったとは言え、親伝でもそういった話は聞かなかったのに。成長したな。



「匡近くん、改めて結婚おめでとう」

「あぁ、ありがとう」



笑顔を浮かべながらこちらに小走りにやってくるAが、何もないところで躓いては膝をついた。あちゃーと思って、駆け寄ろうとすれば俺よりも先に実弥が走って行く。


これまた珍しい。

驚いて見ていれば、実弥は彼女の足を見て「靴ずれしてんじゃねぇかァ」と呟いた。すごいなと感心すれば、妹たちのを見てきたから慣れているという。さすがは大家族の長男。



「A、ヒール履かないのになんで履いて来たんだよ」

「だって……」



慣れないものを履いていたからこうなってしまったんだろう。痛いと呟くAに、実弥は手を貸し、近くの台に座らせた。


ポケットから絆創膏を取り出すと、慣れた手つきでAの足の手当てをしてくれた。その様子をそばから見ていた俺は、なるほどなと納得した。



「……あの、ありがとうございます」

「……別に」



頬を染め、実弥を見るAの顔は、付き合う前の嫁の顔と一緒だった。



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設定タグ:鬼滅の刃 , 不死川実弥 , 不死川玄弥   
作品ジャンル:アニメ
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青子(プロフ) - もう、切なくて胸が痛いです…更新楽しみにしています!!よろしくお願いします!! (2021年1月24日 9時) (レス) id: 32fb39756e (このIDを非表示/違反報告)
美桜(プロフ) - めーこさん» コメントありがとうございます!そうだったんですね、、出してからちょっとしたころに勝手に消えちゃって再上げしたんです、、また出会ってくれてありがとうございます、、まだ続く予定なので最後までご愛読お願いします! (2021年1月23日 23時) (レス) id: d3adf571e3 (このIDを非表示/違反報告)
美桜(プロフ) - 菜一郎さん» コメントありがとうございます!映画館のくだり〜!ありがとうございます!!キュンとくるようなエピソードこれからも入れるよう試行錯誤練ってみます!! (2021年1月23日 23時) (レス) id: d3adf571e3 (このIDを非表示/違反報告)
美桜(プロフ) - *カフェオレさん» コメントありがとうございます!単純なのでそう言ってもらえてうれしいです、私も好きです!! (2021年1月23日 23時) (レス) id: d3adf571e3 (このIDを非表示/違反報告)
めーこ(プロフ) - 初めまして!初コメです!以前読んでて突然消えてからずーーーーっと気になっててまた出会えたことに感謝感激雨あられです!更新頑張ってください!陰ながら応援してます!! (2021年1月23日 22時) (レス) id: 2c11b94916 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:美桜 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/ririsa10713/  
作成日時:2021年1月14日 18時

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