82 ページ34
*
「何お前結局行くの?」
「……うん。待ってるって言っちゃったし」
「せっかく新しい服も買っちゃったしね」とこの前買った服を着て、私は銀さんに「行ってくるね」と言った。
結局昨日はあのまま総悟に無視されて帰ってきた。
万事屋に帰ってきて黙りっぱなしの私にみんなが心配していた。銀さんには総悟の話をしていたけど、皆んなには黙っててほしいと言っていたため、それを守ってくれていたようだ。
待ち合わせ場所に指定されていた公園に着くと、自販機で水を買い、来るまでの間ベンチに座って待ってることにする。
「(……来てくれるかな)」
不安でいっぱいだった。
今日が来るのを楽しみに待ちわびていたのに、昨日突然総悟に拒絶されてその楽しみが一気に砕け散った。総悟だから来てくれる…そう思っていてもやっぱり来ないんじゃないだろうかと考えてしまう。
「Aーー」
名前を呼ばれ、振り向いた。
来た!と思ったけれど、その後には「ちゃん」と私をちゃん呼びにするお妙がいて。あからさまに落ち込んでしまった私に「可愛い格好してるわね」と彼女は隣に座った。
「意味ないかもしれないけど…」と小さく呟いた私に、彼女は「誰かとお出かけ?」と聞いてくる。総悟…と言うと、お妙は笑って「やっぱり何かあると思ってたのよ貴方達二人」と。
「昨日総悟に拒絶されたんだよね。だから総悟の奴、来るかわかんなくって」
「あら、そうだったの」
「私、知らぬ間に何かしたのかな」
らしくもなく下を向いてしまう。
そんな私にお妙は「Aちゃんってほんとお馬鹿さんね」と私の頭を優しく撫でてくれた。 「沖田さんに拒絶されてどう思ったの?」と聞いてくるお妙に私の目からは自然と涙が出て来ていた。
「すごく悲しかった」
「……そう」
.
1228人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
美桜(プロフ) - non@nqrseさん» 返信遅くなってすみません!興奮したまま最後まで読んでくださいね!それと御指摘ありがとうございます。なおしておきました!まだまだこれからもよろしくお願いします! (2018年10月6日 18時) (レス) id: d3adf571e3 (このIDを非表示/違反報告)
美桜(プロフ) - 神鬼*conさん» 返信遅くなってごめんね(土下座)珍しくやる気出てきてて、すらすら文が思いついちゃうんだよね笑まだまだ更新早めていきますよ〜! (2018年10月6日 18時) (レス) id: d3adf571e3 (このIDを非表示/違反報告)
non@nqrse(プロフ) - 連続コメントすいません!62話と63話同じになってます!! (2018年9月24日 19時) (レス) id: 0592968b68 (このIDを非表示/違反報告)
non@nqrse(プロフ) - 続編御目出度う御座います&有難う御座います!吉原の神威が出て来た所から興奮状態です!!!!更新頑張って下さいいいいい!! (2018年9月20日 13時) (レス) id: 0592968b68 (このIDを非表示/違反報告)
神鬼*con(プロフ) - うおわあぁぁぁぁぁぁぁぁ!続編おめでとう!更新スペース激早でビックリしてます!むりは程々やで!!楽しみにしてます! (2018年9月19日 19時) (レス) id: af0d4e115f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:美桜 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/ririsa10713/
作成日時:2018年9月19日 19時