愛して、病んで。【神威】

病10 ページ11

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彼のような俗にいう
「ヤンデレ」な人というのは、

愛する者を傷つけることでしか
愛せないようだ。



ハッとしたときには、
愛する人を傷つけたと

逆に自分も傷ついてしまう。




「俺は……、」


「大丈夫。大丈夫だよ神威」




本当はもうやめてほしい。

私を傷つけることでしか愛せない彼。



だけれど、それでも
そんな顔をして欲しくないから。



今日も私は嘘をついて、
彼に「大丈夫だよ」と声をかける。



「ありがとう」と触れるだけの
キスを落とす彼に微笑んだ。




「シンスケには近づいちゃダメだよ」


「うん、わかってるよ」




私と高杉さんが接することを
あの時以来嫌う神威。



安心させるように、
彼の手に自分のを重ねる。




「Aは俺だけ見てればいいからね」




「俺しか見ないような瞳にしたいなァ」
とぼやく、彼にゾッとしつつも

私は「貴方しか見てないよ」と
笑顔を取り繕った。






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私の中の「ヤンデレ」についての考えなので、読者様・一般的な考えと合っていないかもしれませんがその辺はご了承ください…！！

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