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「本当はあの子のこと引き取ろうと思ってたの」
真一郎が運転する車の中、Aの婆ちゃんがそう言って俺を見た。この状況じゃあの父親の元から引き取って面倒を見るのが妥当な考えだろう。けれど、そんなことを言って俺の顔を見てくる婆ちゃんは「あの子はイザナくんと離れたくなさそうね」と笑っていた。
「佐野さん、この前言っていた件、お願いしてもいいかしら？」
「俺は構いませんよ」
「それともう一つ。時々、かわいい孫に会いたいから車の運転手お願い出来るかしら」
「もちろんです」
数時間、高速に乗り送り届けたのは県外の田舎。婆ちゃんは「Aちゃんのことよろしくね」と俺の手を握ると優しげに笑った。コクリと頷いて、また車へと乗り込み真一郎と一緒に帰っていく。
それにしても良かったな〜と溢す真一郎を傍に外の景色を眺めた。
三日後、朝一番にバイクに乗るとマイキーと一緒に病院に向かった。病室の扉を開ければ既に帰る準備の整ったAが立っていた。マイキーは荷物を預かり「先に帰ってる」と先に行く。
「ねぇ、イザナ……。手、繋ごうよ」
「は？」
受付ロビーで手なんて繋げるかよ。そう思いながら先を歩く。「手繋ぐぐらい良いじゃん……」と後ろから声が聞こえて来て、振り向いて、ぷはっと吹き出して笑う。
手を伸ばして「早く帰んぞ」と言えば、彼女は笑顔を浮かべて走って来た。
「手、繋ぐんだろ」
「病院の外に出た途端に繋いでくれるって恥ずかしかったの？」
「お前、一言余計なんだよ」
嬉しそうに俺の手を繋いでくるAに「お前の手、スベスベしてる」と感想を述べれば、笑いながら「イザナの手は頼り甲斐がある」と言い返してきた。
「これからもずっとこの手を繋ぐのは私がいいな」
「俺から離れなければ"ずっと"この俺様の手をつなげる権利はAしか持てねーよ」
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頭ン中お花畑(プロフ) - とっても甘々で最高でした。ニマニマが止まらないし、本当に胸がキュンキュンするーっ！ 最高のイザナ夢をありがとうございました。寿命が伸びた気がします (1月7日 23時) (
レス) id: 67d18bea8c (このIDを非表示/違反報告)
ちえ - 天竺編10月始まる楽しみ今からイザナ見るの待ちきれらない (6月21日 0時) (レス) id: 67f766a775 (このIDを非表示/違反報告)
ちえ - イザナの名言天竺編で見れるの楽しみです。 (6月12日 1時) (レス) id: 67f766a775 (このIDを非表示/違反報告)
桜華 - ↓ごめんなさい 間違えました (5月15日 22時) (レス) id: c0d0824301 (このIDを非表示/違反報告)
桜華 - あ (5月15日 22時) (レス) id: c0d0824301 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：美桜
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/ririsa10713/
作成日時：2022年11月13日 16時
