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『(…噂‥…か、)』
果たしてその噂というのは善か悪か、そんなの考えなくてもわかる。
噂だなんて大概が後者なんだろう、だがそれに気付かないふりをして私は彼女に自己紹介をする
『初めまして、紅月Aです。九十九さん、であっていますでしょうか』
「ああ、すまないね、まず名乗るのが先だったよ。」
私は、この人を一度だけ見たことがある
面と向かって会うのは今が初めてだけれどこの人のことを知っていた。
__九十九由紀。数少ない特級術師のうちの1人。
傑くんと話していた様だけど彼に用があったのだろうか。
多くの術師が高専を拠点に活動しているなか、この人は例外に自由に活動を行なっている
傑くんとそもそも接点があるのだろうか。
笑みを見せる九十九さんは私に手を差し出す。
戸惑うことなく私はその手を握るが手の内は見えない
「初対面の君にこんなこと言うのもあれだが生憎時間がなくてね。直球に言うが‥
君に、用があってきたんだ」
そう言った瞬間、その笑みは打って変わる。
ぴりぴりと肌を刺激するようなこの空気に只事ではないんだと理解する
彼女が一瞬にして見せたその真剣な表情は威圧感があるというか、なんというか、
彼女に特級という位がついていることにひどく納得した。
隣にいる傑くんに視線を移すが、同様にその姿を見て思うことがあったのだろう、瞳孔を大きく開いていた。
視線を戻して改めて九十九さんを見るが、私に何の用できたのかすぐにわかった。
さっきからずっと感じていたこの胸騒ぎは、そういうことかと理解する
『‥私の、これですか』
ぎゅっと、胸元の制服を握りしめる私を見て九十九さんは小さく頷いた。
「時間もないし、回りくどい言い方をするつもりもない、結論から言うけど………__
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___君、このままだと死ぬよ」
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らいらっく(プロフ) - きのこ姫さん» そう言ってもらえてとっても嬉しいです😭続き頑張って書こうって気持ちになれますありがとうございます!🫶 (3月12日 12時) (レス) id: 794256331a (このIDを非表示/違反報告)
らいらっく(プロフ) - 名無し37619号さん» 嬉しいですありがとうございます!!文字数制限に阻まれながらも頑張っております🥹 (3月12日 11時) (レス) id: 794256331a (このIDを非表示/違反報告)
らいらっく(プロフ) - ちむさん» ありがとうございます!!そう言ってくださるととてもやる気になれます😭😭 (3月12日 11時) (レス) id: 794256331a (このIDを非表示/違反報告)
らいらっく(プロフ) - みょんさん» あわわありがとうございますとっても嬉しいです😭私も早く夢主ちゃんの秘密バラしたいです…🥺更新頑張ります!! (3月12日 11時) (レス) id: 794256331a (このIDを非表示/違反報告)
きのこ姫(プロフ) - すごい!面白かったです!はやく続きがみたいです。 (1月4日 13時) (レス) @page35 id: 37e234dc71 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:らいらっく | 作成日時:2020年12月7日 22時