一人呟く切望 ページ20
(gt視点)
ky｢うん、Aも来たみたいやな｣
ar｢ぐちつぼなんか遅くない？｣
gt｢いや居るんだが？｣
ぼーっとしたように俺らを眺めてるA。
お前も今から行くんだぞー、なんて言っても分かんないか。
街まで歩けばAは見るもの全てが新鮮みたいで、あっちへこっちへふらふら歩いて、たまに俺らを見てはっとしたように着いてくる。
何だか、抜けてる感じは変わらないけど小さい子供の相手をしているみたいだ。
gt｢っちょ、危な……｣
咄嗟に肩を掴んだ。
壁にぶつかるとこだったぞこいつ()
目が合って、ありがとうとでも言うように笑うA直視出来ず顔を逸らした。
……こんな風に笑うんだっけ、こいつ。
久しぶり過ぎて忘れていた。
ar｢賑わってるなー｣
ky｢せやな、はぐれんなよA…………と、ぐちつぼ｣
｢なんで俺なんだよw｣
花屋まで着いて、俺は店主と話した。
あろえはそのうちに魔法で植物を治してるらしい。
やることの確認が済んで、不意に売り場を見ればAがあろえの魔法に見とれていた。
“｢ぐちつぼの魔法は綺麗だね、氷の女王みたい｣”
ずきん、と頭が痛む。
いつだったか、あいつが言っていたことを思い出して、目を閉じた。
……違う、俺はこのままでいい。
だって見ろ。あいつは今の方が楽しそうじゃないか。
きょーさんは愛おしそうに頭を撫でてる。
ky｢……このまま、何にも思い出さなくてええんやで｣
そう言ったきょーさんの独り言を、俺は聞かないふりをした。
……俺も、そう思うから。
そう思いたいから、この葛藤には気付かないふりをする。
それが、Aの為になる。
……ってかきょーさん絶対荷物運び忘れてるだろ←
あの後、病院で様子を診てもらった。
Aの脳には異常は無いらしい。 精神的にも今は安定している。
一応魔法の面でも診てもらったけど、呪い系の魔法もかかってないらしい。
ky｢んー、Aは疲れちゃったんやろ｣
ar｢俺らのせいで、でしょ？｣
gt｢……あろえはやっぱ、記憶取り戻して欲しい系？｣
ar｢まあね｣
暇なのか知らないけど、診察を受けてる間はずっとAは医者の方を見てた。
胸にモヤが残るまま、家へとのんびり帰って行った。
ーーー
作者です小説ストック溜まりすぎて50ページいきそうです()
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 246人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
りりべら(プロフ) - 金蛇さん» コメント気が付けなくてごめんなさい！そのシーンのイメージはアナ雪です！！良く分かりましたね！ (2023年2月7日 9時) (
レス) id: 7e26133d7f (このIDを非表示/違反報告)
金蛇 - 氷の城のシーンでアナ雪を思い出した…すき… (2022年10月27日 15時) (レス) @page42 id: 0468f043bb (このIDを非表示/違反報告)
りりべら(プロフ) - えるがみさん» コメントありがとうございます！ そう言っていただけて嬉しいです！更新頑張ります！！ (2022年9月20日 6時) (レス) id: 981ea3431f (このIDを非表示/違反報告)
えるがみ(プロフ) - めっちゃ面白いです！大好きです！あああ続きが楽しみです投稿頑張ってください！ (2022年9月20日 3時) (レス) @page50 id: 024bcefcb8 (このIDを非表示/違反報告)
りりべら(プロフ) - ゆず酒ソーダさん» めっちゃ面白がって読んでくれて嬉しすぎて呼吸ができませn((( いっぱい書きます頑張ります！！ (2022年9月13日 19時) (レス) id: 981ea3431f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：りりべら | 作成日時：2022年8月16日 22時
