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着なれないスーツを着てちょっと緊張しながら臨んだ教育実習の挨拶。
お辞儀しながらも横一例に並んだ端の方から目が離せなかった
どうしてかってそれは‥そこに琳寧くんが居たから。
10年想い続けて、ようやく踏ん切りをつけて忘れようと決心した矢先。
挨拶のために訪れた付属中には、真新しいスーツを着た琳寧くんの姿があった。
教育実習でまさか同じ中学、同じクラス、同じクラブの配属になるとは思わなかった。
まぁクラブ‥はお互い陸上が専門だから100歩譲ってあり得たとして。
クラスまで一緒なんて‥！
寮の前まで行ったこと。
タオルのプレゼントを押し付けてきたこと。
こんな風に再会するなら今となっては消してしまいたい事実になった。
きっと琳寧くん変な女にストーカーされたって思ってる。
恥ずかしい‥消えてしまいたい‥。
心の中で身悶えてると
「体育学部なんだ！クラブも一緒だね！よろしくね！」
琳寧くんは、それはそれは爽やかな笑顔でわたしに言った。
‥あれ？琳寧くんもしかしてわたしの事覚えてない？
‥そっか。そうだよね。
一瞬会っただけだもん。
タオル渡したからインパクトあって絶対覚えられてると思ったけど、
もしかしたらあの克樹くんて言う人、気持ち悪がって琳寧くんにタオル渡さなかったのかもしれない。
それならその方が良かった‥！
複雑ながらもなんとか気持ちを切り替えて教育実習に集中しよう！と決意した。
初めての事の連続。
授業の準備や実習要録書いたりクラブの指導‥やる事たくさんあって大変だったけど充実してた。
生徒たちも可愛い！
思春期の子たちだから扱い難しいかと思ったけど、付属中だから教育実習生が来るのに慣れているみたいで、「教育実習の先生の来る時期楽しみなんだよね！」なんて可愛い事言ってくれた。
琳寧くんは生徒たちに大人気だった。
とにかく明るくて優しい。
それから熱心で教え方もわかりやすい。
おまけにかっこいいもん。
そりゃあ、人気になるよね‥。
小学生の頃わたしをヒーローみたいに救ってくれた琳寧くん。
交わした言葉はわずかで、どんな人なのかはわからないまま想像を膨らませてた。
勝手に王子様みたいな人格を押し付けちゃってたけど、想像していた通り太陽みたいに明るくて優しい人‥。
大きく口を開けて笑う声は何もかも包み込むようにおおらかで温かい。
それからちょっぴり天然で。
その憎めない感じが彼の魅力を増してるように感じた。
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りぷる(プロフ) - ^_^さん» コメントありがとうございます！嬉しいです♪ 女の子がお相手のお話、また書きたいなぁと思っていました！続編になるか、別の設定になるか分かりませんが、ちょっと大人な感じも混ぜながら書いてみたいと思います。気長にお待ちいただけると嬉しいです♡ (2022年5月19日 18時) (
レス) id: 37903b9c18 (このIDを非表示/違反報告)
^_^ - こちらも読ませて頂きました。どのお話も素敵でした。みんならしさがでていて、楽しかったです！このお話達の続きも読んでみたいし、裏のお話も描いて頂けたらとっても喜びます(*^^*)ご無理の無い範囲でお願いできたら嬉しいです。 (2022年5月19日 14時) (レス) @page43 id: b1e5679418 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りぷる | 作成日時：2022年2月26日 16時
