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友達にきのうの金髪の人の事話したら
滅多に大学に来ないから見かけたら幸せになれる、って言われてる人だよ、って笑われた。
何それ。
四つ葉のクローバーとか青い鳥じゃあるまいし。
鼻で笑いながらもママの機嫌が良くなった事とお肌の調子が良くなった事に気付いた。
あれ？見かけたら幸せってこういう事？
妙に納得したけど、それから講義で見かける事は無かった。
やっぱり滅多に大学に来ないんだ‥。
そのうちにそんな事も忘れて、いつも通りの毎日を過ごした。
いつも通り。
せいいっぱい着飾って可愛い自分になって
好きでもない男の子とデートする毎日。
つまんないデートの帰り。
送っていくよ、ってしつこい男の子をまくように公園に入った。
近道だけどちょっと薄暗いから夜はあんまり通らないようにしてたけど、この際仕方ない。
早足で通り過ぎようと石畳で出来た小さなステージの前を通りかかった時、ぼんやりと浮かび上がる白っぽいシルエットが見えて、本気で驚いた。
ゆ、幽霊？
‥と思ったら人か。びっくりした。
驚く間もなく歌声が聴こえてきて余計に驚く。
えっ？歌？こんな所で‥？
次の瞬間には違う意味でハッとする。
綺麗‥。
それほど声量は無いけど透明な、綺麗な声。
甘い優しい声に、思わず足を止める。
誰の曲だろう‥知らない曲。
聞き覚えの無い曲なのに、惹きつけられる‥。
もっと聞きたいな‥。そう思って近づいてみて、あ、と気付く。
この間の金髪。
「は？」って言った、生意気な気怠げイケメン。
なんでこんなところで歌ってるの？
そんな疑問を持ちながら、もっと聞きたい、その気持ちの方が勝ってもう一歩近づいた。
ちら。
わたしの事を一瞥した後にそんな事気に留めて無いように歌い続ける。
綺麗だな‥。
声も綺麗だし、この人、綺麗‥。
さっきは幽霊なんて思っちゃったけど、天使とか妖精とかが近いかもしれない。
儚げで、綺麗‥。
その人がもう一度わたしの方を見た視線に気付いて、慌ててその場を後にした。
もっと聞いていたかったな‥。
それから家に帰って、ベッドの上で色々思い出しながら眠った。
なんだかちょっと幸せな気分で。
やっぱり見かけたら幸運になれるのかな‥。
そんな事思いながら。
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りぷる(プロフ) - ^_^さん» コメントありがとうございます！嬉しいです♪ 女の子がお相手のお話、また書きたいなぁと思っていました！続編になるか、別の設定になるか分かりませんが、ちょっと大人な感じも混ぜながら書いてみたいと思います。気長にお待ちいただけると嬉しいです♡ (2022年5月19日 18時) (
レス) id: 37903b9c18 (このIDを非表示/違反報告)
^_^ - こちらも読ませて頂きました。どのお話も素敵でした。みんならしさがでていて、楽しかったです！このお話達の続きも読んでみたいし、裏のお話も描いて頂けたらとっても喜びます(*^^*)ご無理の無い範囲でお願いできたら嬉しいです。 (2022年5月19日 14時) (レス) @page43 id: b1e5679418 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りぷる | 作成日時：2022年2月26日 16時
