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「歩きづらい」
「うるさい」
「あっつい」
「黙れ」
「なんか連行されてるみたい」
「いいから黙って歩け！」
合法的にお前に触れる滅多に無いチャンスなんだから、ちょっとは堪能させろ。
「あーもう、うるさいからこっちにするか」
ん。と差し出した手を普通に繋いできたので逆に動揺する。
「大光の手おっきいね」
なんてふわふわ笑う。
4つも年上だし俺には到底敵わないハイスペックの持ち主なくせに、俺の保護本能を刺激する。
あー。かわいいんだよ、コイツ。
世界中の眼鏡もコンタクトも無くなればいい。
そしたらぼんやりとしか見えないコイツを俺が一生守ってやるのに。
‥コイツのかわいさにどうしてもっと早く気づかなかったんだろう。
長い期間当たり強くしてしまったせいで、距離を置かれてしまっていた。
あ。やばい。と、気づいて歩み寄るようにしてからはコイツのかわいさにハマってしまった。
頭が良くて冷静で。その癖バカみたいに純粋で騙されやすくて。
見てたら危なっかしい。俺が守ってやりたい、って思うんだ。
でもそう思ってるのは俺だけじゃない。
注意して見てみれば、コイツを狙ってるヤツの多いこと！
気づいてないのは多分本人だけだ。
正直、焦ってる。
誰かに持っていかれる前に、俺のモノにしたいけど。
どうしたらいいかわからない。
「美味しかったねー！」
美味しかった。克樹お勧めのアナゴ天丼。
俺が誘ったのに、結局克樹が奢ってくれた。
「送ってもらうお礼に」
って俺が負担に思わないように軽く笑うけど、ちょっと寂しい気持ちになる。
「‥なぁ、もっと俺の事頼ってよ」
「え？頼ってるよ？今だって俺大光が居ないと真っ直ぐ歩けないし」
「‥そうだけど。‥そうじゃなくて」
「‥？」
「もっと色々」
「頼りにしてるよ。みんな大光を頼りにしてるんだよ。最年少なのにさ」
みんなじゃなくて、お前になんだけど。
まぁいいか。
まだまだ時間が必要みたいだ。
克樹の家の前。あっという間に着いてしまった。もっと手を繋いでいたかったけど。
「ありがと。大光。」
「じゃあな」
「ん」
ちょっと微笑んで手を振りかけた克樹の隙をついて、キスしてやった。
「ツヤツヤして、美味しそうだったから」
「？！？！」
何が起きたか分からない様子でパニクる克樹に
「明日は眼鏡忘れんなよ」
言いながら、逃げる様に走って帰った。
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りぷる(プロフ) - 名無しさん» 名無し様。いつもキュンキュンしながら読ませて頂いてます！お互い更新頑張りましょう！ (2021年8月14日 0時) (
レス) id: 37903b9c18 (このIDを非表示/違反報告)
名無し(プロフ) - りぷるさん» ええ！！まさかりぷる様が見てくださるとは……めちゃくちゃ嬉しいです泣 お互い更新頑張りましょうね！ (2021年8月13日 23時) (レス) id: 8d128bf771 (このIDを非表示/違反報告)
りぷる(プロフ) - はじめまして！素敵なメッセージありがとうございます！名無しさんのファンなのでコメント光栄です！こちらこそ参考にさせていただいてます！新参者ですので色々教えてください！こちらも更新楽しみにしてます！ (2021年8月12日 23時) (レス) id: 37903b9c18 (このIDを非表示/違反報告)
名無し(プロフ) - はじめまして。検索をかけたらりぷる様の作品がヒットして全部読み漁りました笑 個人的に白緑が好きなのでめちゃくちゃ嬉しいです。文章とか作品の書き手(?)としてすっごい参考になります。無理せず更新なさってくださいね。楽しみにしてます！(^^) (2021年8月12日 21時) (レス) id: 8d128bf771 (このIDを非表示/違反報告)
りぷる(プロフ) - はじめまして！素敵なコメントありがとございます。初めてコメントいただきましたので、すごく嬉しいです！拙いお話ですが、また更新しますのでお読みいただけると嬉しいです！ (2021年8月12日 11時) (レス) id: 37903b9c18 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りぷる | 作成日時：2021年8月7日 21時
