【wrwrd】幹部死んでたんで助けます【続】

始めよう ページ6

(なんだったんだ……今の……)

gr｢おかしいな……不審人物と判定されたものはセンサーに引っかかるはずなんだが……。｣


センサーにも引っかからず

あれだけの銃声が響いたのに
ゾムたちも気づいていない様子だった


『それよりもその物騒なものしまってください。』

私は彼が持っている拳銃を指さした

彼は渋々だが拳銃をしまった

彼は殺気立っている様子はなかったが
真面目な顔で私を見つめた

『何です？』

gr｢今のやつは確実にお前を狙っていた。
1人で外を歩いたりするのは危険だ。
いや、この敷地内でも危ないな。｣

『過保護すぎません？』


確かに面識のないやつに
名前や居場所、ましてや過去のことまで知られていたと思うと多少はゾッとする……


『なんやかんや優しいですね。
まだ私、ここに来て49日経ってないですよ。』

gr｢明日で49日だ。｣

『そう……か……。』


約束の時間は明日


明日、

この国の未来が大きく変わる


『二つ質問いいですか？』

gr｢なんだ？｣


私は割れた窓ガラスを見つめながら話した


『総統は私が幹部全員を生き返らせることに賛成ですか？』

gr｢もちろんだ。｣


彼は声色を変えずにそう答えた


『では、2つ目。貴方は昔、私に飴をくれたあの兄さんですか？』

gr｢あぁ。｣


私の事がまだほとんど知られていない時

私は総統……お兄さんと出会った


『蘇生少女だってわかってました？』

gr｢いや、お前が丁度、飴を貰いに来なくなった時に知ったな。｣

『そうですか。』



私の過去は一言では言い表せない

蘇生少女として

一人の人間として

幼い子供として


必死に生きていた……


gr｢明日、期待しているゾ。
俺はお前に何度も命を救われた。
何も出来ない俺の代わりにアイツらを救ってくれ。｣

『もちろんです。総統。』

私は手を胸に添えて
彼に頭をさげた


明日……

幹部全員を生き返らせる



明日……

私の役目は終わる




次の日●○●○●○●○

『じゃあ、始めよう。』

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