【wrwrd】幹部死んでたんで助けます【続】

外交官 ページ11

全員がまた並んで中央の椅子を見つめる

先程のような深刻な顔はしていなかった

過去に戻るようなそんな感覚だろう


『次は誰が行くんだ？』


私はコネシマたちの方を見てそう言った

だが、進んで行きたいというやつはまだおらず
エーミールが｢Aさんは誰がいいと思います？｣と聞いていた

『特に……あ、体力のあるやつか、話すのが上手いやつだな。』

sha｢なんで？｣

少し不服そうに尋ねてくる

確かにシャオロンは話術のスキルよりも
煽りのスキルの方が高そうだ


『まぁ、色々あるんだ……。
この中では……誰が……。』

私は全員を見つめ一人一人考察をする


数秒待っているとオスマンが前に出た


os｢じゃあ俺行くめうー！｣

オスマンはそう言うと椅子に座った


『いいのか？』

em｢元外交官のオスマンさんなら、確かにピッタリですね。｣

os｢元外交官じゃないめう。
死んだだけで現役の外交官めう！｣

tn｢偉く無理矢理…………いや、確かに。｣


会話を聞きながら私も部屋の隅の椅子に座った

体力のあるやつ……でオスマンが指名されたのは意外だったが、ここにいる全員は幹部だ……

不思議と不安はなかった


『じゃあ行ってくる』

そう言って目をつぶると
意識がフッと離れていった

.☆.｡.:.+*:ﾟ+｡ .ﾟ･*..☆.｡.:*・°.*･ﾟ .ﾟ･*..☆.｡.:*・°.*･ﾟ .ﾟ･*..☆.

目を覚ますとそこは感情の世界……

オスマンの世界は兄さんと似ていた

(そういえばオスマンは外交官だったな。
兄さんもスパイだったらしいし、
多くの国をまわっていたという意味では
確かに感情の世界が似ていてもおかしくないな)


そんなことを考え、数分待っていたが
オスマンが見当たらない

しかし、蘇生時にはよくある事なので
焦ることは無かった

見当たらないだけで同じ世界に居るのには変わりない

私はオスマンを探しに感情の世界の中に
沈んでいった

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