8.時間の問題 ページ10
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コンコンと扉を叩いて職員室に入る。
荷物を置くと、「あら、仲いいのね」とミッドナイトが微笑んだ。目が青春だと言っている。
彼女は俺が女だと分かっているから、尚更そんなことを言ったんだろう。やめろ。
黙ってください。ミッドナイト先生。
目でうったいかけても微笑むばかり。
相澤先生の教卓の上にドンッと書類たちを置く。
一気に重みから開放されて疲れたと溜息を吐いた。
体がとっても軽い。
今なら、どこまでも飛んでいけそうだ…！！
それゆけ俺！！
なーんて。
自分で言っておいて俺の幼稚な思考に苦笑い。恥ず。
すると爆豪が何やってんだ此奴みたいな目でこっちを睨んできた。
「失礼しましたーーー」とお辞儀をして職員室を出た。
先に歩いて走り去ろうとしている彼に、
「爆豪！！」
と呼びかける。彼が止まる気配はない。
でも、それでいい。この気持を伝えたいだけだから。
「ありがとう！！！！」
そう叫ぶと、清々しい気持ちになった。
靴箱に行くと、彼の姿は跡形もなかった。もう帰ったのかなと思い、上履きから靴に履き替える。
ビューという音を立てて風が吹き、木々が揺れた。ふと空を見上げる。茜色に染まった夕焼けが雲に映っていた。
「ばくごーー、怖いと思ってたけど、なんだかんだ言って優しいじゃん」
顔は怖いけど、ね。
俺は笑顔で帰路に帰った。
NOside
「ありがとう！！！！」
背中越しに聞こえるAの声。
爆豪はただそれを無視して走っていた。
(彼奴、筋肉なさすぎてこっちがビビるわ。
あれぐらい、たいしたことねぇーだろ)
トイレで転びそうになったときのことを思い出す。
ころころとトイレットペーパーが転がっていた。
つまりそれで転んだのだ。
一回目はそれが足に引っかかって危うく転倒、二回目は、それに足が滑って危うく転倒。
「……、」
爆豪の頭になにか違和感が浮かんだ。
この違和感はなんなのか。
爆豪ははたと足を止める。もやもやがずっと爆豪の心を纏わりつく。
「気持ちわりぃ」
はやくこの違和感から開放されたくて、持ち前の頭脳で頭を回す。
「あ」
「……彼奴の体つき、あんま男っぽくなかった」
爆豪はそう呟いて、家を目指して再び歩き出した。
どうやら、Aの正体がバレるのは、時間の問題らしい。
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紫月@久遠低浮上，，(プロフ) - たい焼き(カスタード)さん» え！？え、ほんとにありがとうございます！！かなりぐだくだだなと思っていたので嬉しいです。ほんとですか！？ありがとうございます。 (2023年3月21日 19時) (
レス) id: e0176e1ea3 (このIDを非表示/違反報告)
紫月@久遠低浮上，，(プロフ) - アップロードボタンを押します。それたら「この画像を利用する」というボタンを押してもらったらできると思います。説明下手でほんとすみません！！二次創作の場合は画像申請しとくのがおすすめです。男装系、いいですよねぇ。コメントありがとうございます！！ (2023年3月21日 19時) (レス) id: e0176e1ea3 (このIDを非表示/違反報告)
紫月@久遠低浮上，，(プロフ) - 羽鶴さん» 返信めちゃくちゃ遅れました！！ｽﾐﾏｾﾝ!!えと、まずお話を追加のボタンを押す。次に内容(ここに話数の数字)という文字の下に設定とかのマークが出てきます。それの左から2番目を押します。押したら、「ファイルを選択」を押して写真を選び、(続きます) (2023年3月21日 19時) (レス) id: e0176e1ea3 (このIDを非表示/違反報告)
たい焼き(カスタード) - お話の内容が良すぎます！！男装系はちょっと苦手だったんですけどこの作品はスラスラ読めちゃいます！ (2023年3月21日 19時) (レス) @page13 id: 3273a8e32b (このIDを非表示/違反報告)
羽鶴(プロフ) - すみません……イメガってどうやりました？自分もヒロアカの小説書いてて、うちの夢主も男装してるので気になってこの作品見ました！面白いです！いやぁ男装系は良いですよね！良かったらイメガの載せ方教えて頂けると嬉しいです (2023年1月20日 20時) (レス) @page19 id: fcd2bda98b (このIDを非表示/違反報告)
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