第2話 来客�� Side:沖矢 ページ7
ピンポーン
リビングでテレビを見ていると、いきなり呼び鈴が鳴った。
誰だこんな時間に。
ここを訪ねてくるのはあの頭のキレる眼鏡の坊やかその友人くらいだ。
FBIの連中は近づかないように言ってある。
念のためだ。
あぁ、ここの家主の可能性もあるのか。
ならこんな時間でも納得できる。
夜ももう12時をまわろうとしている。
最終の飛行機で帰ってきたのかもしれない。
住まわせてもらっている以上無礼はできないため、早めに玄関に向かう。
待てよ…
あの2人なら鍵で入ってくるのでは？
いくら俺が住んでるとは言っても、そこまで遠慮するような人たちではないだろう。
やはり、来客か。
気を張り直してドアを開く。
もちろん変声期をオンにするのを忘れずに。
「どなたで……す、か？」
ドアを開けた時、俺の目には何も飛び込んで来なかった。
おかしいな…
確かに……
あ
目線を下げると、そこには少年がいた。
俺を見上げるその瞳に、綺麗な漆黒の髪に、見覚えがある。
忘れもしない、あの部屋の少年だ。
まさか。
彼はもう高校生くらいに成長していたはず。
今目の前にいるのは小学生くらいの少年。
カルアとは比べものにならないくらい小さい。
「僕をここで匿って。沖矢昴さん、いや……、赤井秀一さん」
！！
なぜ俺が赤井秀一だと知っている。
しかも沖矢昴という偽名まで知っていた。
そんなことがわかるのは…
「僕は組織を抜けて来たんだ。戻るつもりはない。だから、ここに匿って」
これで確実だな。
彼はカルアだ。
なぜ小さいのかなどは後にしよう。
とりあえず今は…
「さっきから何を言ってるのかさっぱりなんだけど…」
シラを切ってみる。
坊やの計画が全てパーになってしまうから。
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夏生莉緒(プロフ) - ミアさん» コメントありがとうございます！とても嬉しいです！更新頑張りますね^ ^ (2019年4月29日 18時) (
レス) id: 178bcf1535 (このIDを非表示/違反報告)
ミア - とっても、面白いです＾＾ 頑張って下さい (2019年4月29日 18時) (レス) id: ba2dc2fbad (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夏生莉緒 | 作成日時：2016年8月15日 15時
