第7話 真実�� ページ17
昨日の今日で彼が来ないということは、恐らく隣に行ったのだろう。
薬で小さくなったシェリーに真実を聞きに。
今回のことで彼女は気付いただろうか。
僕が彼女にあの薬を作らせた本当の理由。
それを確認する意味も込めて隣に向かった。
呼び鈴を鳴らしたがなかなか出てこない。
もう一回鳴らせば奥の方から音が聞こえ、ドアが開いた。
その向こうにはクラスメイトの2人。
シェリーと工藤新一だ。
すごい顔をしてこちらを見る2人に、つい笑ってしまったのは仕方のないことだと思う。
組織の人間だとでも思ったのだろう。
なのだとしたら、ドアを簡単に開けすぎだ。
強ち無警戒だったシェリーに工藤君が何か言ったのだろう。
本当、何でも想像がつくところが面白い。
っていうか、いつまで固まってるの？
とにかく中に入れてもらって本題に入ろう。
「不用心だね。組織の人間がウロついてるかもしれないってのに」
シェリーの目が更に開いた。
瞬時に工藤君が僕を引っ張りドアを閉める。
うん。
正しい判断だ。
誰に聞かれるかわからない外で話すのは危険だからね。
僕もそんなリスクは負いたくない。
ってか、シェリーは僕のこと気付いてなかったんだ。
それもそうか。
気付いてたらもっと早くから動きがあるだろうし。
工藤君がまだ言ってなかったのは意外だったけど。
悲しいな。
同じ立場として僕は彼女を心配してるのに。
組織を裏切った立場の人間として。
組織から逃げた立場の人間として。
組織から追われる立場の人間として。
同じだと思った。
彼女が組織に抱いていた気持ちと僕が組織に抱いていた気持ちが。
だからあの薬を渡した。
貴女はそれを悔やんでる？
貴女は僕を恨んでる？
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夏生莉緒(プロフ) - ミアさん» コメントありがとうございます！とても嬉しいです！更新頑張りますね^ ^ (2019年4月29日 18時) (
レス) id: 178bcf1535 (このIDを非表示/違反報告)
ミア - とっても、面白いです＾＾ 頑張って下さい (2019年4月29日 18時) (レス) id: ba2dc2fbad (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夏生莉緒 | 作成日時：2016年8月15日 15時
