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授業の合間の短い休み時間、手塚が教室にやってきた。
次の時間が英語なため、不二が辞書を借りたのだろう。
聞いた話だと、テニスも関東大会の組み合わせが決まったらしい。
なんだか、去年の準優勝校と戦うことになったとか。
リョーマ君に見に来いって言われたけど、無理、だよね。
都大会だったらまだしも、関東大会だと……。
「A、手塚がなんか用あるみたいだよ」
手塚と話していた不二に呼ばれ廊下に出る。
俺に用って何だろう。
部長会のことかな？
それとも委員会のこと？
そう考えると、手塚との接点って結構あるんだな、と思う。
「跡部がお前のこと聞いてきたぞ。何故テニスをしていないのかと」
「「……、は？」」
手塚の突然の言葉に、俺と不二のリアクションが被る。
リアクションが一緒だっただけで、その原因が一緒とは限らないが。
「どういうことだい？」
不二がいきなり怖くなった。
目は開かれてるし、黒いオーラ出してるし。
声も低くなってるし、妙に笑顔だし。
「Aテニスできるの？」
「す、少しなら…」
なんだか、今の不二に嘘は通じない気がする。
それでも、真実を言えないのは仕方ないことだと思ってほしい。
まぁ、それも無理なようで……。
「ホントに？跡部が目をかけるくらいだからそんなはずないんだけど」
怖いです。
本当に。
俺は不二の気迫に押され、壁際に追い詰められていた。
「だって、俺、その人知らないし……」
そうだ、誰だよその跡部ってやつは。
「跡部は氷帝学園テニス部の部長」
どう、ピンと来た？とでも言いたげに首をかしげた彼は俺とそんなに身長が変わらないはずなのに、威圧感のせいか、少し大きく見える。
「わ、かんない」
「どっかで「キーンコーンカーンコーン〜〜〜♪」」
いいタイミングで鐘が鳴った。
不二から舌打ちが聞こえた気がしたが、気にしないでおこう。
触らぬ不二に祟りなし、だ。
いや、もう手遅れかも知れないが…。
授業中ずっと視線が痛いほどグサグサと刺さっていたが、考えないようにした。
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夏生莉緒(プロフ) - 夕霧さん» コメありがとうございます！コメ頂けると更新の活力になります！頑張りますのでこれからも応援よろしくお願いいたします^ ^ (2018年8月9日 16時) (
レス) id: e266ffce5d (このIDを非表示/違反報告)
夏生莉緒(プロフ) - 鈴さん» コメありがとうございます！これから過去編に入ります！末永〜〜くお付き合い頂けると嬉しいです^ ^ (2018年8月9日 16時) (レス) id: e266ffce5d (このIDを非表示/違反報告)
夕霧 - 次がとても気になります!これから更新頑張って下さい！ (2018年8月2日 1時) (レス) id: 8fe2495ae6 (このIDを非表示/違反報告)
鈴(プロフ) - 夢主くんの性格がどストライクすぎて好きです！続きが気になりますね！更新頑張ってください応援してます！！ (2018年6月3日 19時) (レス) id: c43d6d3e45 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夏生莉緒 | 作成日時：2018年5月17日 23時
