神様が12人目 ページ14
「へっ…あぁ、僕鬱先生言います」
一呼吸置いて
「大先生って呼んでな」
とキメ顔の鬱さん(呼ばない)
そういえば鬱さんが来てから雨が増したような気がする…
ふと窓の方に顔を向けると鬱さんが
「そやそや、言うてなかったなぁ…」
「俺雨男なんよ」
と悲しげな眼でポツリと呟く
「雨…男ですか?」
私が返すと彼はうんうん頷きながら続ける
「そ、ほんまは雨女なんやけど、僕男やろ?違和感しか無いから」
聞いた話
鬱さんの御先祖様は純血の雨女だったそう
しかし、女しか居ない妖怪なので子供は作れない
仕方ないと他の妖怪又は人間と血を繋げたそう
そして鬱さんはその先祖返りだという。
親族一同から男の癖にと言われ続け遂には住んでた村すら追い出され今の現状…
という事らしい。
「けどまぁ、今は幸せやよ。皆居るから」
幸せそうな鬱さんのはとても儚かったけれど
どこか芯のあるものだと思った。
それから色々と話し込んでしまった。
コネシマさんの事やシャオロンさんの事、オスマンさんや他の妖怪についても
沢山話し込んで今はお茶を飲んでいます。
オスマンさんに作ってもらった大福をお供にお茶会をしていると
バタバタと廊下を走る音
珍しい…ひとらんさん廊下は走らない人なのに…
スパァンと鋭い音がしてすぐに
「A大丈夫!?」
第一声でそれですかと呟く私
それを聞いて吹き出した鬱さん
こんな雨の日もたまには良いかな
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琥珀 - 作者さん…現実は厳しいなぁ(´・ω・`) (2022年8月10日 14時) (レス) @page37 id: c7d9065f1d (このIDを非表示/違反報告)
りんり@野望(プロフ) - @りるさん» そして沢山コメント下さってありがとうございます。完結した作品でここまで熱烈にメッセージくれる方初めてで…ものすごく嬉しいんです…!拙い文才ではありましたがりるさんを満足出来たなら幸いです。続編も更新頑張れそうです!ありがとうございます!! (2021年1月6日 4時) (レス) id: 311b1d7aed (このIDを非表示/違反報告)
りんり@野望(プロフ) - @りるさん» めッッッちゃ誤字ごめんなさい!!!!!(大声)教えて頂いてありがてぇです!!!続編も更新カタツムリですけど許してください!!!(土下座) (2021年1月6日 4時) (レス) id: 311b1d7aed (このIDを非表示/違反報告)
@りる - すごい、すごい、ぶわって、なる、うあ、好きです…。切ないし、とても悲しい物語で、で、ぶわって…(語彙力損失) 失礼しました…。これからもこの作品を愛させていただきます…(ぶわわっ) (2021年1月6日 3時) (レス) id: 3ea9b530cb (このIDを非表示/違反報告)
@りる - 読み終わりました…(ぶわっ) (2021年1月6日 3時) (レス) id: 3ea9b530cb (このIDを非表示/違反報告)
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