ep50 「次々と現れし脅威」 ページ7
さっき上官から巨人を掃討しろという命令が出た。
やはり巨人の量が多すぎるのだろう。
見渡す限り巨人だらけだ。
『………あれは』
1人立体機動を使わずに走っている訓練兵の姿が見えた。
「はぁ……はぁ……巨人が居なくなるまで待つことなんて……出来るワケねぇ……！！」
間違いない、ジャンだ。
岩の下敷きになって死んでいる訓練兵の立体機動を必死に外している。
恐らく何らかの原因で立体機動が壊れたのだろう。
『………』
少し距離があるが……行けるな
「なんだよコレ……ふっざけんなよ！こんな時に……！！」
ジャンの背後に巨人がゆっくりと迫ってくる。
『ジャン、落ち着け……落ち着いたら外せるハズだ』
「！？ギルア！？」
そして巨人のうなじを切り落とした。
『……早くしろ、巨人はまだ居る』
「っ……！！」
なんとか立体機動を外すジャン。
急いで壁の上へと撤退しようとしたが＿＿＿
「なっ！？」
『！！』
「クソッ……どうしてトリガーがこんなに硬ぇんだ！？」
どうやらトリガーが固かったらしく、ワイヤーが出てこないという最悪の展開になった。
またもや巨人がジャンに襲い掛かる。
『アイツ……まったく、手間を掛けさせるな……っ！』
今の目的はあくまでも穴を塞ぐことだ。
ガスも刃も温存しなければ、またさっきの地獄にへと陥ってしまう。
俺達は生き延びたんだ、ここで死ねば何もかも無駄になる……！！
『＿＿＿＿ッ！！』
「！？ギルア！？なにやって＿＿＿＿」
屋根から巨人の顔めがけて思いっきり蹴った。
効果は薄いが、効いている。標的もジャンから俺に変わった。
『トリガーが固くても壊れてなければちゃんとワイヤーが出てくるハズだ！
死にたくなければありったけの力を込めて壁に登れ！』
「！！……ギルア……わりぃな」
『……それはお互い生きてたら言え、とにかくお前は壁に登ってろ……！』
そう言って巨人を誘導すべく、攻撃をかわしつつ全力で走った。
いつの日か、生き延びるために使った力で。
常人、とは言い難い“バケモノ”の力で。
巨人も追いつけず、だんだんあの巨体が小さくなっていく。
『………まだ通常種で助かった……奇行種なら……』
……だがすでに被害は大きすぎる。
精鋭班ももう限界が迫っているハズだ。
だが巨人は今も増え続けて居る。
仮にこの作戦が成功しても……この被害は＿＿＿＿＿
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ゆうぺぺ - とても面白いし好きです！夢主の設定すごく好きですｯｯ！体調に気おつけながら更新頑張ってくださいｯｯｯｯ！！ (2020年12月10日 20時) (
レス) id: cad7fa7d96 (このIDを非表示/違反報告)
mikё(プロフ) - 名前をトリガーにしていたらep50が面白いことになりました (2019年7月7日 16時) (レス) id: 325129a848 (このIDを非表示/違反報告)
レイン - 地味に続いてる感じ？ (2018年12月9日 21時) (レス) id: 21ac21fda6 (このIDを非表示/違反報告)
すま(プロフ) - コロンさん» 返事が遅くなりました、コメントありがとうございます！不定期更新ですが温かい目で見て頂ければ幸いです。 (2017年10月14日 22時) (レス) id: 9f09c1f5da (このIDを非表示/違反報告)
コロン - 面白いです。更新頑張ってください。 (2017年9月13日 0時) (レス) id: ce8d4fe5fb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すま | 作成日時：2017年5月28日 20時
