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youside


汐恩荷物まとめるの手伝って。





「…私だって忙しいのに…」




おぼっちゃま汐恩は、相変わらずだなと思って


なんとなく、微笑ましかった。




「…?」




汐恩の家のドアの前に女の子と、汐恩…?





?「汐恩くん、どうして急に…」



鶴「急も何も、俺にその気はなかったし、そんなん言うたやろ、」



?「どうして…私はっ!」



鶴「もう、しつこいねん。確かに、俺とお前では必要なパイプやけど、俺は」



?「私、婚約者なのに…汐恩君がいなきゃ私ひとりぼっちだよ…捨てないでよ…」




?「黙っていかないでよ。」ギュッ




鶴「…」





「…婚約者…?」





鶴「A!?」



「私帰るわ」




鶴「ちょ待って、」グイッ




女の子を弾いて、私の腕を掴む汐恩




汐恩、いつも優しいのに、そんなことなんでするの?




人を突き飛ばすようなことする子じゃないのに




鶴「もう、お前帰れ。A行こ」




「ちょ、汐恩痛いっ」





?「汐恩っ!?」






バタンッ






いつも丁寧にドアを閉める汐恩が



乱暴にドアを閉めて、乾いた音が響く。






鶴「A…」ギュッ





すぐ、汐恩の顔が近づくから




「ちょっと、やめてよっ」




それでも止めない汐恩




私の知ってる汐恩じゃない。





「汐恩!!!」




鶴「…ごめん」





鶴「さっきの人も、今のも、違くて…」






「落ち着いてよ、どうしたの」





「大丈夫だから、落ち着いて。」





婚約者がいるなんて一言も…




立場の違う私より、分かり合える彼女の方が…




それに彼女は、汐恩が好きみたいだし…



それに彼女、なにも言わずにって…




汐恩が言ってることと、全然違う。







汐恩…なに隠してんの?






今のまんまじゃ、汐恩についていくの





怖い。

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作者名:かきのたね。 | 作成日時:2020年4月5日 1時

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