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過去の記憶 ページ24
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あれは今から３年前。
私がちょうどアメリカで働きだして２年が過ぎたころだった。
私には、当時高校から付き合っていた圭太という彼氏がいた。
私たちはお互いの母親が仲良しで、生まれる前から一緒の俗にいう"幼馴染"という間柄。
母たちはよく「ふたりが結婚したら…」なんて妄想で盛り上がっていたけれど、圭太と私は互いのことを兄弟、くらいに思っていて。
でも年齢が上がり、成長していくにつれて、「兄弟」という関係性に違和感を感じはじめた。
程なくしてそれが「恋愛感情」だと気付いた私たちは、交際を始める。
お互いの両親にも了解をもらっていたし、「幼馴染」という家族のような関係性を壊す以上、それなりの覚悟をもって交際していた、と思う。たぶん。
そんな圭太との交際から８年、私は圭太を日本に残してアメリカにいた。
私たちなら、私たちの絆があれば大丈夫だと、本気で思っていた。
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作者名：rio | 作成日時：2020年7月1日 3時
