lonely lonely...＊Donghae＊

必要なのは。 ページ39

〜♪

大きな着信音。

「…ドンへ…(汗)」

ドンへから離れてバッグの中のケータイを
探す。

「………」

たまたま同級生との集まりの日。

ドンへの顔をチラっと見た後、電話に出る。

「ごめん、もうちょっと遅くなる…(汗)」

ケータイを持つ手で、
こっそり受話音量をあげる。

いつ着く？
店の場所わかるよね？

「うん、わかる(汗)あと30分くらいで行ける
と思う！ごめん…(汗)」

それから適当に電話を切って、

「ごめん、約束あるから…」

ってドンへに言った。

DH「…誰…？」

「………」

誰でもない。
ただの同級生の男の人。

「ごめん、通りで降ろして？」

DH「………」

「…じゃあここ

…！！(汗)

ドアを開けようとしたら、
すごい勢いで捕まって唇を塞がれた。

「…っ！！(汗)」

ドンへの肩を押し返しても、
わたしの顔を挟むドンへの手の力の方が強い。

唇をこじ開けられて、ドンへの舌が滑り込む…。

抵抗するのをやめたら、
自然と優しいキスに変わった。

わたしに会いたかったんだろうな…

わたしが恋しくて、寂しくて仕方が
無かったんだろうな…

わたしと同じ…。

多分、
いっぱいいっぱい我慢したんだろうな…(泣)

そう思ったら、この人が愛しくて堪らなく
なってしまう…(泣)

この人をもう帰せなくなる…(泣)

終わったキスの嵐の後の静かな時間…。

「ドンへ…そんなんで、お家でちゃんとやれてる…？」

DH「………」

「…？？(笑)」

今度はわたしがドンへの顔を覗き込んで
ほっぺを抓ろうとしたら、不機嫌な子供みたいな
顔をして避けた。

DH「…時間がかかると思うけど…」

「………」

DH「…別れ

「必要ない。」

ドンへの言葉を遮った。

「わたしはもうちゃんと毎日楽しく過ごしてるし、ドンへが離婚してもしなくてもわたしには関係ない。」

DH「………」

「そう決めたでしょ？」

DH「………」

優しさと愛しさに溢れた夜と、
切なさと寂しさが溢れた朝…。

ドラマみたいにキレイにちゃんと
終わったのに。

「いつまでもメソメソしないで。」

わたしはいつだってウェルカムでも、
優し過ぎるドンへはその別れを選んで傷付けた
ことに傷付く。

自分のことをこっそりどこかで責めたり
するんだよ、きっと。

ドンへだってわかってる。

今頑張って耐えるだけ。
傷つける言葉も甘いキスももう二人には必要ない。

わたしとドンへに必要なのは、
少し長い時間と、「さよなら」だけ。

これが現実。（終）→←振りだし。

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