lonely lonely...＊Donghae＊

明日も、これからも。 ページ35

「帰りたくない…」

ドンへの背中に耳を当てながら言った。

DH「………」

ドンへは何も言わないから、
きっと風の音にかき消されて聞こえなかったんだ。

って思って、寂しい半分ほっとした…。

「車行こ＾＾」

さっと手を解いて、ドンへを追い越した。

「っ(汗)」

でも、すぐにまたドンへの腕の中に居た…。

「………」

DH「…もう1日…泊まろうか……」

「………」

DH「………」

「聞こえてたんじゃん…＾＾(笑)」

そう言ってドンへから離れて、
ドンへの顔を見る。

DH「…もうずっと…ここで暮らそうか…オレたち…＾＾」

ものすごーく、優しい顔で言った。

「…帰るよ＾＾」

ちょっとでも考えたら、
その言葉を今すぐ思い出したら…
わたしはドンへを帰さなくなる…。

それがどんなことかも考えないで。

だから聞かなかったことにして、
ドンへに背中を向けた。

人生で、
こんなに惜しい一分一秒は…
初めてだと思う。

こんなに早く過ぎる一分一秒は…
初めてだと思う…。

こんなに大事な大事な一分一秒は…
もう一生無いと思う…。

赤い目をした二人。

何も話さない二人。

ドンへは前を。
わたしは窓の外を…。

だけど手は繋いだまま、
空港へ向かって走る窓の景色をずーっと見てた。

途中で視界が涙で滲んで一面が海みたいになって、
反対の手でこっそり涙を拭く。

でもそれがバレバレだって、
繋いだ手を優しく撫でるドンへの親指で気付く…。

「本当は…」

思ったよりも涙声な自分に少し驚く。

DH「…ぅん…？」

心配そうなドンへの相槌。

「本当はもう1日泊まりたいし…(泣)」

DH「………」

「…ここで…ドンへとずーっと…ずーっとずーっと暮らしたいょ…(泣)」

DH「………」

「でも…(泣)今日帰っても、明日帰っても…同じでしょ…？(泣)」

DH「………」

ドンへが手をぎゅっと握り直した。

「…明日もまた帰りたくないって泣くょ…(泣)」

DH「………」

「…でも…(泣)」

DH「………」

「でも……ここにも住めないでしょ…？(泣)」

空港まであと少しの看板が目に入った。

「だから…(泣)もう、ちゃんと帰ろう…(泣)」

DH「………」

久しぶりに横にいるドンへの顔を見たら、
真っ赤な目と鼻で、ぎゅって下唇を噛んでた…。

空港の駐車場に着いた頃には、
一頻り泣いた分、ちょっとだけすっきりしてた。

エンジンを止めてすぐ…。

強引に抱き寄せられて、
必死に避けてる唇を探り当ててキスをされた…。

もしも。→←青空。

ラッキーアイテム

デニムタイトスカート

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す