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その年下、同罪 ページ46

私がそう言った瞬間、素早く園庭内に羽を隠したホークス。


『悪い大人』

「あなたも同罪だよ」


休憩をするために思いついた遊びなのに、子供達は必死になってホークスの羽を探してる。

かわいいなぁ。


『Aさん、ありがとうございます』

「何急に?」

『この子達に、居場所を作ってくれて。俺をこの場所に連れてきてくれて』

「私1人の力じゃないよ。たくさんの支援のおかげ。ホークスだって手伝ってくれたでしょ?」


私が支援団体を設立した頃のホークスはまだデビューしたてで、事務所も立ち上げたばかりだったのに率先してプロジェクトに参加してくれた。

その彼が今こうしてこの場所にいる。

No.2ヒーローとなって。

なんだか感慨深い。


『俺はヒーローとしてこの子達の将来を守らないといけないんだなって改めて思いました』

「私も、ここに来るたびそう思う。今まで辛いこともたくさんあったし何回もヒーロー辞めたいって思ったことあったけど、この子達が私をヒーローにしてくれる」


尊敬してた先輩ヒーローの殉職。

自分が未熟なせいで、敵の犠牲になってしまった市民。

思い返せば失ったものはたくさんあった。

そればかり数えて自分を見失うこともあった。

それでも、私にはやらなきゃいけないことがある。

この子達を、子供達の未来を守ること。

そのためにヒーローになった。

挫けても、転んでも、何度でも立ち上がらないといけない。

それがヒーローなんだから。


『また、来てもいいですか?』

「もちろん。また、皆んなに会ってくれたら私も嬉しい」

『カサネー、ホークス、全部見つけたよー』

『私にも貸して!』

『僕にも!』


全部で10枚の羽は子供達が1人1枚もつには少なかったみたいで、さっそく取り合いになってる。


「ほーら、皆んなでホークスにお返してして?ね?」

『えー、やだ!ホークスの羽欲しい!』

『私もー!』

『僕もー!』


1人がそんなこと言い出すと自分も欲しいと言い出すのは仕方ないことだけど、大事な商売道具を貰うわけにはいかない。


「みんな、わがまま言わないで」

『いいですよ、Aさん。たった数枚無くたって大丈夫です』


ホークスは、園にいる子供達全員に羽を配ってくれた。


「ありがとう、ホークス」


私がお礼を言った瞬間、後ろから足元に衝撃を感じて見てみると啓悟くんが泣きべそをかいていた。

その年下、未来→←その年下、愛情



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みりん(プロフ) - ちゃそそそさん» 応援とお気遣いありがとうございます!続編もお楽しみ頂けるよう頑張りますので、次回もよろしくお願いします! (2023年2月22日 0時) (レス) id: bdabf02482 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃそそそ(プロフ) - 続編とても嬉しいです! 次回も楽しみにしております! ご無理をなさらずに更新応募しております! (2023年2月21日 22時) (レス) @page50 id: 21d7804802 (このIDを非表示/違反報告)
みりん(プロフ) - mbftmmさん» 嬉しいコメントありがとうございます🥺年下ホークス想像するだけでかわいいですよね♡今度も癒されてくれたら嬉しいです。更新頑張ります! (2022年11月26日 13時) (レス) id: 7d94385906 (このIDを非表示/違反報告)
mbftmm(プロフ) - 好きです!!!!更新楽しみにしてます!!!!年下ホークス可愛い(*'-'*) (2022年11月25日 19時) (レス) @page26 id: 17c26d4027 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みりん | 作成日時:2022年9月25日 17時

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