その年下、好物 ページ39
『ほら、すぐそういう顔する』
ダメ。
これ以上、何も言わないで。
私はもぅ限界を迎えている。
頭を撫でられながら、
頸に回された手に気づいたから、
私、どうにかなっちゃいそう。
『俺、1回“Aさんの味”占めとーけん』
「…っ」
『欲しかて思うたら、我慢できん』
方言の良さとか、イマイチわからなかったけど
こういうことなんだね。
標準語では感じない、何かがそこにはある。
その何かに私は絆されてる。
『…好物って、そういうもんでしょ？Aさん』
前言撤回。
方言がどうとか、標準語がどうとかって言う問題じゃない。
猛烈すぎる彼のアピールに
彼の真の気持ちが見え隠れして、
私だって、意識せずにはいられなくなってる。
我慢できんとか言っておきながら
切な気に見つめてくるその瞳は
すごく我慢してるのがわかってしまって
このまま流されてもいいのかなと思い始めてる自分がいる。
覚えてないけど、
きっとあの日もこうして行為に及んでしまったのかなと思った矢先。
『…危ねぇ』
「え…」
急に我に返ったのか、ホークスの手は名残惜しそうに離れていく。
『俺、次はまじで止められないと思うんです』
「…」
『だから、Aさん今度から個性使ってでも止めて』
「…はい」
『もし、“次”があるなら俺ちゃんとシたいんで。勢いとか、そういうのじゃなくて』
「ちゃ、ちゃんとっ？！」
『流されないで、俺に』
「わ、わかった」
ふぅ〜と息を吐いた彼に、私も急に我に返った。
ご飯食べにきたんだよ、私たち。
個室で何てことしようとしてんだろ。
はぁ、情けない。
「とりあえず、オーダーしよっか」
『そうですね』
ホークスと2人で話しながら食べたい物を選んで、何でもない光景なのになぜかすごく楽しかった。
気まずさとか少しはあったのかもしれないけど、それを感じさせないくらい彼にはコミュニケーション能力が備わってる。
世の女の子が夢中になるのわかる気がするなぁ。
『失礼します。こちら…』
店長が持ってきてくれたお料理はやっぱりどれも美味しくて、ずっと笑顔で頬張る彼がまるで子供のように可愛かった。
なのに、水を差すように私の携帯はメッセージの通知音が鳴り続けている。
相手は誰かわかってる。
ここで返信したらホークスにも失礼だし、とにかく面倒なことになる。
そこで、こっそり通知をオフにしたのに今度は電話がかかってきた。
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みりん(プロフ) - ちゃそそそさん» 応援とお気遣いありがとうございます！続編もお楽しみ頂けるよう頑張りますので、次回もよろしくお願いします！ (2023年2月22日 0時) (
レス) id: bdabf02482 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃそそそ(プロフ) - 続編とても嬉しいです！ 次回も楽しみにしております！ ご無理をなさらずに更新応募しております！ (2023年2月21日 22時) (レス) @page50 id: 21d7804802 (このIDを非表示/違反報告)
みりん(プロフ) - mbftmmさん» 嬉しいコメントありがとうございます🥺年下ホークス想像するだけでかわいいですよね♡今度も癒されてくれたら嬉しいです。更新頑張ります！ (2022年11月26日 13時) (レス) id: 7d94385906 (このIDを非表示/違反報告)
mbftmm(プロフ) - 好きです！！！！更新楽しみにしてます！！！！年下ホークス可愛い(*'-'*) (2022年11月25日 19時) (レス) @page26 id: 17c26d4027 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みりん | 作成日時：2022年9月25日 17時
