その年下、ピンチ ページ13
『国防長官殿。まさかいらっしゃるとは思いませんでしたよ。ご挨拶が遅れて申し訳ありません』
ホークスはいつものように飄々とした態度でお辞儀をして見せる。
『プライベートで来ているのだろう。お邪魔したかな？』
プライベートで来てるなんて都合良い事言っといて、牽制してきた。
あくまでも、ヒーローとして動くなという脅し。
非常にまずい、この状況。
『とんでもございません。お陰で彼女と楽しませて頂いてます』
「こんな素敵なパーティーに参加できて光栄です」
さっきの絵の発言、からのこれはさすがに信憑性下がるかなーなんて私の心配は違うところへ向けられる。
『それは良かった。ところでホークス殿、翼はどうされたのかな？』
『先日の敵との戦いで負傷致しまして。今は生え変わりを待ってるところです』
ホークスの個性も把握済み。
それはこちらも想定内。
彼の翼は、およそ三日程で完全に生え変わる。
その事実をあえて公表せず、時間がかかるように振る舞うことで、今回のいい訳は成立する。
この言い訳を通すために、先日わざわざ彼には翼を失うよう見せかけた映像を各局に報道させた。
全ては今日この日のために。
すると、国防長官がいやらしく笑った。
『では、この羽も君のものでは無いのかな？』
その瞬間、私とホークスは思わず目を見開いた。
今のリアクションで完全にバレた。
国防長官が手に持つ赤い羽は間違いなくホークスの物。
『ハハ、こりゃ参りました』
剛翼が感知できなかった？
隣で頭をかきながら、こんな状況でもいつもと変わらずヘラヘラしてる鳥。
『この船はね、私の間合いだよ。全てがね』
すっと私の元へ歩いてきた国防長官は私に赤い羽を渡す。
『私のところへおいで。良いものを見せてあげよう』
国防長官は私の手を取ると、手の甲にキスをする。
「それは嬉しいお誘いですわ。ぜひともご一緒したいです」
すぐにでもこの手を拭いたい衝動に駆られるけど、このチャンスを逃す訳にはいかない。
事が終わったら、個人的にセクハラで訴えようかなと思ってる私の横でホークスは信じられないくらい仏頂面だった。
その間にも国防長官は私の肩に腕を回し歩き出す。
耳元では妙に興奮した鼻息を感じて気持ち悪い。
でも、これもヒーローとしてやらなければいけないこと。
『国防長官殿。俺一つ、伝えたいことがあるんです』
ホールに響いたホークスの声に、なぜか心が落ち着いた。
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みりん(プロフ) - ちゃそそそさん» 応援とお気遣いありがとうございます！続編もお楽しみ頂けるよう頑張りますので、次回もよろしくお願いします！ (2023年2月22日 0時) (
レス) id: bdabf02482 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃそそそ(プロフ) - 続編とても嬉しいです！ 次回も楽しみにしております！ ご無理をなさらずに更新応募しております！ (2023年2月21日 22時) (レス) @page50 id: 21d7804802 (このIDを非表示/違反報告)
みりん(プロフ) - mbftmmさん» 嬉しいコメントありがとうございます🥺年下ホークス想像するだけでかわいいですよね♡今度も癒されてくれたら嬉しいです。更新頑張ります！ (2022年11月26日 13時) (レス) id: 7d94385906 (このIDを非表示/違反報告)
mbftmm(プロフ) - 好きです！！！！更新楽しみにしてます！！！！年下ホークス可愛い(*'-'*) (2022年11月25日 19時) (レス) @page26 id: 17c26d4027 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みりん | 作成日時：2022年9月25日 17時
