あの年上、容姿端麗 ページ11
知ってたよ。
Aさんは、まじで綺麗で可愛くて、容姿端麗って言葉がそのまま具現化されたような人だってことも。
その肌の白さとか、足の細さとか、女性らしいデコルテとか、実は着痩せするタイプなのも知ってる。
その全てを最高値まで引き上げられた今のAさんに俺は完全に完敗。
何が俺と恋人のフリできる？だよ。
我ながらにキモすぎるけど、そのセリフまんま俺に返そう。
俺の方が無理、こんなの。
俺はいつの間にか顔を隠すようにしゃがみ込んでいた。
Aさんも顔赤くしちゃって、期待するからそういうの。
『何か羽織るやつとか無いんですかAさん』
「…かわいい」
俺の質問に返って来た返事は随分と的外れだった。
目線だけでチラッとAさんを見ると、頬を紅潮させた彼女が確かにかわいいって俺を見て言った。
あぁ…ヤバ。
『とりあえずこれ着てください』
俺は立ち上がって自分が着ていたジャケットをAさんの肩にかけた。
「あ、ありがとう」
『ちゃんとボタン締めて！』
子供にやるように、ジャケットのボタンを締めてあげようと手をかけたが、目の前のAさんに指が当たらないよう気にするほど手が震える。
まじ、ダセェ。
こんなのスマートにやってのけろよホークス。
てか、多少触れたところで問題無いだろ。
「ホークス、緊張してる？」
『……しちょる』
彼女はクスクスって嫌味の無い笑い声を漏らす。
そういう一つ一つのしぐさに胸が高鳴って仕方ない。
本当重症だな、俺。
俺は気持ちを落ち着かせるため彼女にバレないよう小さく息を吐いた。
「なんか、今日のホークスかっこいいのに、かわいいね」
『あんたも』
「ん？」
『Aさんも、ばり似合っとうよ』
振り絞って出した声は大したこと言えんかった。
何でいつもは簡単にかわいいとか言えんのに、こう言うとき言えんのだろ。
「ありがとう」
照れたように笑う彼女が本当に綺麗で俺は目を逸らした。
こんなの直視できる方がおかしい。
『外に車を用意させております』
「行こっか、ホークス」
そう言って俺に向けて手を差し出して来たAさん。
なんで、俺ばっか緊張してんだよ。
『普通、逆でしょ』
俺は照れ隠しするように、彼女の手を取って歩き出した。
『ちょっとホークス、お礼は弾んでよね〜！』
ヤマトさんの声に俺は振り向くこと無く片手をあげて答えるだけだった。
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みりん(プロフ) - ちゃそそそさん» 応援とお気遣いありがとうございます！続編もお楽しみ頂けるよう頑張りますので、次回もよろしくお願いします！ (2023年2月22日 0時) (
レス) id: bdabf02482 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃそそそ(プロフ) - 続編とても嬉しいです！ 次回も楽しみにしております！ ご無理をなさらずに更新応募しております！ (2023年2月21日 22時) (レス) @page50 id: 21d7804802 (このIDを非表示/違反報告)
みりん(プロフ) - mbftmmさん» 嬉しいコメントありがとうございます🥺年下ホークス想像するだけでかわいいですよね♡今度も癒されてくれたら嬉しいです。更新頑張ります！ (2022年11月26日 13時) (レス) id: 7d94385906 (このIDを非表示/違反報告)
mbftmm(プロフ) - 好きです！！！！更新楽しみにしてます！！！！年下ホークス可愛い(*'-'*) (2022年11月25日 19時) (レス) @page26 id: 17c26d4027 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みりん | 作成日時：2022年9月25日 17時
