マリーゴールド (ページ15)

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@Aside

数日前から体がだるくて、朝起きたら高熱だった。

あれからメッセージ主とは続いていて、何度もやり取りするけど、名前教えてくれなくて、モヤモヤ。

友達に話したら、それ詐欺師じゃないの！？

なんて心配されたけど、そういう感じじゃないんだよなぁ

高熱だからかふわふわしててベットに流れ込む。

次に起きた時は夜遅くで、全然下がる感じもしない。

1人暮しで、親も遠いし、呼び出せるほど仲いい友達は近くにいない。

1日返していないメッセージには、どうしても返す気になれなかった。

けど寂しくて、つい通話ボタンを押してしまったんだ。

「はいもしもし」

どこかで聞いたことある声だなー、とっても好きな声。

「そのままでいいです、繋いでおいてください」

「え、どうしたんですか！？！？大丈夫！？」

めちゃくちゃ心配してる声がした

「熱、出ちゃって。それで、寂しくて、電話かけちゃいましたごめんなさい。」

「今1人？」

「そうなんです、1人で。上京して、一人暮らしで。」

「苦しいでしょ、何か食べた？」

「いや、全然食べれてなくて」

「今から行くから住所教えて」

言われるがままに住所を送った。

本当は名前も分からない、そんな人に教えるのなんて間違っている。

けど、そんなこと気にしていられないくらい、寂しかった。