刀よりもスマホが欲しいのですが。【鬼滅の刃】

35．御館様 ページ38

．

「＿＿＿＿い！＿＿ろ！！きろ！！

起きろ！！」


声が聞こえる。知らない人の声。初めて聞く声。

怒ってる？？物凄く不機嫌な声だよ？？？
恐る恐る目を開けると、そこに居たのは身体中傷だらけの男の人。


あれ、私何してたんだっけ、？
確か任務で鬼と戦って、その鬼が柚葉さんの妹で、それで私ボコボコにされちゃって意識失って…。


『＿＿ッ！！痛い゛ぃい゛！！！？！』


そうだ、私負けたんだ。
身体中痛い。骨何本折れてんだろ！？
血は呼吸で止血したから止まってるけど見事にやられすぎてるな。生きてて良かった！！！？！


「オイオイ、そんなでけェ声で叫ぶんじゃねえようるせえなァ！！」


『ごめんなさい！！！！！どちら様で！？』


「そんなことは今はどうでもいいんだよ、御館様の命令だァ。ついてこいィ」


ということは鬼殺隊の隊員か。


『え、まって！！？！私歩けないんですけど！？見たらわかりません！？重症なの！！！！』


スタスタと先を行こうとするので私は歩けないのだと主張した。すると男の人は「チッ」と舌打ちをしてから私のことをお米様抱っこしてくれた。


『ってなんで担ぐんですか！？痛い痛い痛い痛い
肋が折れてるんです！！死ぬから！！おんぶ！おんぶしてください！！背負って！！！』


「てめェ、ごちゃごちゃうるせェんだよォ！！！
こんだけ元気なら歩けるだろォがァ！！」


文句を言ってキレながらも背負ってくれたので根は優しい人なのだろう。めっちゃ怒ってるけど。



本部まで連れて行って貰っている時に軽く自己紹介をした。一方的にだが。
名前は不死川実弥さんと言うらしく、
階級が柱と知った時には私はなんてことしてしまったのだと思った。

すっごい失礼な態度とっちゃったよね！！？！
私せっかく生きてたのに殺されちゃうかもしれないわ。

．


そう言えば、なんで私御館様に呼ばれてんだろ？

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