刀よりもスマホが欲しいのですが。【鬼滅の刃】

01．お姉さん ページ3

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部屋に入ってきたのは20代後半位の綺麗なお姉さんだった。この人も和服で着物姿だ。綺麗だなぁ、やっぱり美人に着物は似合う。
私がじっとお姉さんを見つめていると、お姉さんは、「目が覚めたんですね」と話しかけてきた。

『あ、あの…？』

なんのことか分からず戸惑うとお姉さんは事情を説明してくれた。

「朝起きてお庭のお花に水を上げようと外に出ると、貴方が私の家の前で倒れていたのよ。子どもが一人、外で倒れているなんて心配になるじゃない？だからひとまず家に入れたって訳」

微笑みながら話すお姉さんに感謝するが、私の心の中は荒れに荒れていた。

えっ、倒れてたの私。怖いんだけどなんで倒れてたの。何したの私、いや、この人が私を騙しているのかもしれない。でもそんな感じでもないんだよな、じゃあなんで倒れてたんだろう。

取り敢えず私の命を救ってくれた(？)お姉さんに礼を言わねば。

『助けていただきありがとうございました、お姉さん』

そう言うとお姉さんはキョトンとしたあとぶはっっと吹き出してこう言った。

「貴方、私がお姉さんに見えるの？私もう40過ぎてるわよ」


えぇええぇえええぇぇええ！！？！？！
だって、めっちゃ美人！？えっ嘘でしょ詐欺。でも笑ってるお姉さんも素敵。

『ま、マジすか…。』

放心状態でそう答えるとお姉さんは自己紹介を始めた。

「私は春川柚葉よ。好きなように呼んでね」

美人は名前まで美人なんですね。

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