願事レコード2.

★83(ren) ページ33

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廉side


一方通行だ、と他人な俺だけど
見ててちょっと苦しくなる。


顕嵐はAへ、Aは図書室の先輩へ。
こうも上手くいかないのは、ちょっと苦しい。





誰かが上手くいったって、誰かは傷付く。



廉「…はぁ、それが恋やんな、」

顕「…何言ってんの？」




俺からすれば、顕嵐とAがくっ付けば
オールオッケーハッピーエンド！ではあるけど…

Aは顕嵐の事、友達としか思ってないという。






廉「いや、まあ…うん」

顕「…やっぱ知ってんだろ、Aの好きな人」

廉「まあ。言えへんけど」




Aよ、ごめん。悪気はない。






顕「だよな。お互い秘密握ってんだろ？そんな気がしてた」

廉「えへへへへ」

顕「うざ」






まあいいや、と顕嵐は笑った。


Aと顕嵐の絆は、
俺なんかじゃ分からないくらい深いと思うし
そう簡単に切れないはずだ。






顕「…ま、あんまAに触んなよ」

廉「彼氏でもないくせに」

顕「保護者みたいなもんなんで」

廉「過保護〜」





明日からはきっとまた、
顕嵐の機嫌も戻っていることだろう。




恋バナって楽しいなぁ、って
友達出来て嬉しいなぁ、って。

俺なんかでもね、思うのであった。




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