願事レコード2.

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廉「やっほーAちん」

「…」




それからというもの、
永瀬廉は朝から私に絡んでくるようになった。

クラス中が最初は不思議そうな顔をして私達を見ていて、
心底最悪な気分だった。




廉「なぁ、最近顕嵐が冷たいんやけど。
やっぱりAに構ってるからかなぁ」

「構ってなんて言ってない。
てか私の机の上に乗らないでくれる？
椅子空いてんだから」

廉「なら椅子半分しよ」

「だから！そっちの椅子空いてるじゃんよ」




結局しゃがみ込んで、机の上に頰付えをつく。
私の目線に合わせてにこりと作り笑顔を浮かべる。





「ぶりっ子か」

廉「お前ほんま俺に興味無いよな」

「無い」

廉「イケメンに興味無いわけ？俺と言い、顕嵐と言い…」

「…自分で言うとか以ての外だわ。
大体ね、先輩がイケメンだからそれで良いの」

廉「ふは。笑
お前も先輩前にすると女の子になるんやなー」






うるさいな本当に。
そりゃあ好きな人前にしたらそうなるもんでしょう。






「ねえなんで私に構うの？」

廉「何でって秘密の仲やん」

「あのさ、見張ってるつもり？私誰にも喋んないってば」

廉「いとこにはお前の話はしたし、
寧ろ他の女が寄り付かんくて済む」





…本当自分のことしか考えてないのかこの男。

万が一、先輩に見られたらまた勘違いされそうだ。



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