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os「トントン、だいぶ調子戻ってきたみたいや。ありがとうな」
『そんな大したことはしてないよ』
os「そんな事あらへんよ。Aちゃんがおらんかったら下手したら入院なんて事にもなっとったかもしれんし」
そう言われて、自分が少しでも助けになれてよかったと思う。
更に声を潜めてマンちゃんは続けた。
os「そう言えば、ひょっとしてダンス出来るのって前世での経験なん？」
『あー…うん。何回かパーティーとか行かされて』
os「前世の経験かぁ。ちょっと羨ましいわぁ。シッマとか一から教えとったら絶対大変そうやし。…しかしゾムのが先に思い出すとか。話聞いたんは同じ時期やのに」
『まぁその点はどうにもならないからなぁ』
os「俺も早よ思い出したいわぁ。ま、Aちゃんに教えてもらえるんやったらええんやけど…」
『まぁさすがに私一人で教えるのはきついかな…』
os「やんなぁ。あー、ゾムばっかずるいわぁ」
『はは…』
ジト目でゾムを睨むマンちゃん。
その表情には嘘偽りなんて無いように見える。
彼は外交官と言う立場上、何時でも誰かを観察し、嘘の笑顔を纏っていた。
もちろん皆といる時は本音でいる時が多いけれど、それでも自分を作ってしまう癖は抜けないようで。
今世でもそれは変わらず、常に誰かを観察している。
でも今は…それが少し和らいでいるように見えた。
まぁ私に彼の嘘を見抜く事なんて出来ていないのかもしれないけど。
『マンちゃん』
os「んー？」
『今、楽しい？』
os「…。ふふ、楽しいで？…Aちゃんはほんまに俺らの事見てくれてるんやね」
『ちゃんと見れてるか、はわかんないけど…やっぱり皆が笑ってる方が嬉しいから。…マンちゃんも、トントンもだけど…何時も何か抱えてるようで心配になるんだよね。ちゃんと…笑えてるかなって』
os「！……なあAちゃん。大先生やめて俺にしいひん？」
『ふえ？』
皆の練習している姿を見ながら話していたのに、何時の間にかこちらを向いていたマンちゃんに気付く。
薄っすらと開かれた糸目からは綺麗な翠色の眼が覗き、その視線はどこか熱を孕んでいるようで…だが表情は真剣だ。
驚いている私にマンちゃんの手が伸びる。
それは頬に辿り着く前に…別の手に遮られた。
ut「何してんの？マンちゃん」
os「ちぇー。もうちょっとで触れそうやったのに」
ut「いくらマンちゃんでもそれは許さへんで？」
二人の間に見えない火花が見えた気がした。
だ、誰か止めてください…。
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淋(プロフ) - ブバルディアさん» 確認くださってありがとうございます。もしまたおかしな表現等ありましたら遠慮なく仰ってください。読んでくださってありがとうございますo(^-^)o (2020年7月15日 18時) (
レス) id: 581caf22ad (このIDを非表示/違反報告)
ブバルディア(プロフ) - はい。私から見て特に違和感はありませんでした。 (2020年7月15日 18時) (レス) id: 4a01cc1ec4 (このIDを非表示/違反報告)
淋(プロフ) - ブバルディアさん» 初めまして！ご指摘のコメありがとうございます！いえいえ、こうやって間違っている箇所をちゃんと指摘していただけるのはとてもありがたいので助かりました！ご指摘いただいた箇所は修正させていただきました。これで大丈夫でしょうか…？ (2020年7月15日 17時) (レス) id: 581caf22ad (このIDを非表示/違反報告)
ブバルディア(プロフ) - 初コメから指摘ですみません。ネタバレになるようであれば、消していただいて構いません。更新頑張ってください。 (2020年7月14日 22時) (レス) id: 4a01cc1ec4 (このIDを非表示/違反報告)
ブバルディア(プロフ) - 初コメ失礼します。欠けた記憶のut先生sideに『色めき立つ』という表現がありますが、それは好意的な盛り上がり、みたいな意味だったと思います。見た感じ好意的とは違うようなので、『騒めく』とか『厳しい顔つきになっていく』みたいな表現が合っていると思います。 (2020年7月14日 22時) (レス) id: 4a01cc1ec4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：淋 | 作成日時：2020年6月22日 18時
